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2026.06.10 13:00

巨匠マーティン・スコセッシ監督、AI活用宣言──ハリウッドは受け入れるか反発するか

Atomazul - stock.adobe.com

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オールド・ハリウッド体制の象徴的存在、マーティン・スコセッシ監督が、ハリウッドの多くがAIを別の見方で捉えるタイミングでAIを受け入れた。スコセッシのアプローチは映画制作者の仕事の進め方を改善し得る一方、彼のような人物の影響力は新たな前例を打ち立てる可能性がある。

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スコセッシが生成AIスタートアップに参画

マーティン・スコセッシは米国時間6月2日、ドイツの生成AIスタートアップ、Black Forest Labs(ブラック・フォレスト・ラボ)のパートナー兼アドバイザーに就任したと発表した。同社はFLUXシリーズの画像生成モデルを開発している。Black Forest Labsは、スコセッシとFLUXが作業セッションを行う動画を公開し、AIが映画のシーンのコンセプトをリアルタイムで効率的に視覚化することで、絵コンテ制作をいかに改善できるかを示した。

スコセッシはまた、1991年の映画『グッドフェローズ』の有名なステディカムショットについても、当時この技術があれば、制作時間を節約し、スタッフの負担を軽減しながら、はるかに短時間で実現できたはずだと語っている。

おそらく、この発表が何年も前になされていたなら、2011年に映画『ヒューゴの不思議な発明』で3Dを用いたときのように、一定の好奇心をもって受け止められていたかもしれない。

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しかし、Black Forest Labsとの発表は、過熱し続けてきたAIをめぐる議論のただ中に投じられた。エンターテインメント業界の多くはAIを脅威と見なしている。すでに脆弱な業界にとって、創作の真正性、デジタル肖像権、雇用喪失への懸念は、2023年のSAG-AFTRAおよびWGAストライキの中心的な争点となり、組合制作においてAIをいつ、どのように使用できるかに関する新たな契約上のガイドラインにつながった。

それ以降も、AI生成俳優ティファニー・ノーウッドの発表や、映画『As Deep as the Grave』における故ヴァル・キルマーのAI再現のキャスティングといった論争は、そうした懸念を払拭するには至っていない。

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