新しい恋愛関係には紛れもなく勢いがある。カップルは夜更かしして語り合い、新しいレストランを試し、気づかないうちに2人だけの習慣を作り上げ、恋に落ちる。何もないところから何かを築き上げ、その過程に胸踊る。だが、順調にいけば関係はやがて落ち着く。
2人は同棲を始め、日常のルーティンを築く。結婚し、ペットを飼い、子どもが生まれ、責任を分かち合い、キャリアを確立する。人生は以前よりも予測可能なものになる。かつて気持ちを燃え上がらせていたスリルは薄れ、代わりに安心感が生まれる。安心感は恋愛関係で手にし得る最も大きなものの1つだが、同時に多くのカップルにとって不快な気づきをもたらすこともある。それは物事が退屈に感じるということだ。悪いことでも不健全なことでもない。ただ慣れ親しむということだ。
問題は、この感覚を「愛が冷めた」と誤解しがちなことだ。実際には単に予測可能性が高くなりすぎることの当然の帰結を経験しているだけかもしれない。安定そのものは情熱の敵ではない。むしろ極めて健全で長続きする関係は安定の上に築かれている。真の問題はカップルが新しいことを探求したり、新しい形で人生を共に経験したりすることをやめてしまう時に起こる。
だからこそ、ハネムーン気分が薄れ、関係が安定してくると、愛情を保つために特に重要になるものがある。それは目新しさだ。
恋愛における「目新しさ」とは
目新しさとは新しく新鮮で、馴染みのない、あるいは心理的な刺激を感じられる体験を指す。専門誌『The Journal of Genetic Psychology』に1986年に掲載された基礎研究では、人間が目新しさをどのように感じるかを決定する「リセンシー(どれくらい最近のことか)」「頻度」「確率」の3つの要素を特定した。
簡単に言うと、この理論ではあることが目新しいものに感じられるかどうかは、それを最後に体験してからどれくらい経ったか、どれくらい頻繁に体験しているか、そしてどれくらい予想外なのかによって決まる。だが直感に反してこれはカップルが常に衝動的でなければならないという意味ではない。多くの人にとってそれは金銭的に難しく、現実的でもない。必要なのは適度な頻度で予測可能性を打ち破ることだ。
これら3つの要素は恋愛関係では次のような形で現れる。
・リセンシーはある体験からどれくらいの時間が経過したかを指す。たとえば、付き合い始めた頃は週末にふらりとドライブに出かけていたのに、ここ何年かはドライブしていないかもしれない。再びドライブすれば、最後にドライブしてから長い時間が経っているため、感情的に新鮮に感じられるだろう。
・頻度は繰り返しのことだ。どんなに楽しい活動でも、何度も繰り返すと気持ちの高まりは薄れていく。毎週金曜の夜に同じレストランで食事をするカップルは、やがてその習慣自体に胸踊らなくなるかもしれない。まったく新しい場所を試してみることで関心や好奇心が再び刺激される。
・確率とはある事象がどれほど予想通りか、あるいは予測不能かを指す。たとえば、ストレスの多い1週間を終えて帰宅したら、パートナーがリビングでサプライズのピクニックを準備していたり、2人とも体験したことのないアクティビティを予約していたりする場面を想像してほしい。予想外であるがゆえに、その出来事は強く記憶に残るものになる。
人間は順応力が高い。良い習慣であっても私たちはすぐに慣れてしまう。だからこそ、かつては刺激的だったものがやがて当たり前になってしまう。その慣れこそが「良い」ものを「普通」のものへと変える。しかし目新しさは人生にはまだ楽しむべきことがたくさん残っていると気づかせてくれる。それはカップルに体験そのものと相手に再び注意を向けることを促す。



