ヘルスケア

2026.06.12 09:15

パルメザンチーズや醤油でストレス緩和、明治大学が解明した新常識

stock.adobe.com

実際に乳酸フェニルアラニンを投与した後は、脳内の視床下部や線条体において神経伝達物質であるドーパミン量が増加していることが判明した。さらに、脳内の海馬における炎症性サイトカイン(IL-1β、IL-6)の発現量が低下し、急性ストレスを受けた後の血中ストレスホルモン(コルチコステロン)の濃度も低下していることが確認された。つまり、乳酸フェニルアラニンは脳内のモノアミン神経系を活性化させると同時に、脳内炎症やストレス応答を制御することで精神的ストレスを緩和している可能性が高い。

advertisement

日常生活において、パルメザンチーズや醤油といった身近な発酵食品からこの成分を摂取することで、日々のストレス応答をコントロールできる可能性が示唆された意義は大きい。この成果をさらに発展・展開させることにより、私たちの内因性代謝産物を上手に活用した新しいサプリメントなどの機能性食品の開発が進むと期待される。毎日の食事という、無理なく取り入れやすい形での新たなストレス緩和戦略が実現すれば、多忙な日々を送る生活者にとって、心強いメンタルケアの選択肢となるはずだ。

出典:明治大学「発酵食品に含まれる乳酸フェニルアラニンが動物で精神的ストレスの低減効果を発揮する新しいメカニズムを解明」より

advertisement

文=飯島範久

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事