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2026.06.08 07:30

Claudeがエンタープライズの定番へ──アンソロピックがOpenAIを抜く

Photo Agency - stock.adobe.com

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新たな業務がチームのもとに舞い込んだとき、その後1年間の支出を左右する問いが、いまや1つある。最初に手を伸ばすのは、Anthropic(アンソロピック)のClaudeなのか、ということだ。

AI競争が始まって以来初めて、より多くの米国企業がこの問いに「イエス」と答えている。

5万社を超える米国企業の法人カードと請求書データから作成された2026年5月の「Ramp AI Index」によれば、Anthropicは企業導入率34.4%で、32.3%のOpenAIを上回った。Anthropicは過去1年で企業導入率を4倍に伸ばし、一方のOpenAIはシェアを0.3ポイント伸ばしたにとどまる。

ChatGPTの登場以降OpenAIが主導してきた分野での、驚くべき逆転である。

多くの企業はClaudeとChatGPTを併用している

ClaudeとChatGPTのどちらが勝者かを断じる前に、数字を仔細に見てほしい。見出し以上に豊かな物語を語っているからだ。

企業のAI導入率は全体で50.6%である。両ベンダーのシェアを足し合わせると、この合計をはるかに超える。これは、多くの企業が両方に支払っている場合にしか起こり得ない。下限を計算すると全企業のおよそ16%、AIを使う企業の約3分の1が、AnthropicとOpenAIの双方に同時に小切手を切っていることになる。企業はマルチモデルの構成を運用しており、ランプのデータがそれを証明している。

つまり、ここでの導入率が測っているのは具体的なものだ。新規プロジェクトが始まったとき、チームが最初に手を伸ばすモデルはどれかということである。だからこそ、この逆転が重要になる。Anthropicは次の構築の標準(デフォルト)になった。とりわけコーディングにおいてそうであり、他の用途では依然OpenAIを使っている企業の内部でさえそうなっている。コーディングの新潮流から多くの新たなAI関連職が生まれており、この勢いは今後も成長を続ける公算が大きい。

Ramp自身の数字によれば、初めてAIを購入する企業の一騎打ちでは、Anthropicがおよそ70%を制している。売上高は、これまでに最も大きな価値を獲得したのが誰かを教えてくれる。導入率は、次の意思決定で勝っているのが誰かを教えてくれる。マルチモデルの世界では、その早期のシグナルこそ私が注視するものだ。

Anthropicは、企業が求めていた空白を埋めた

なぜこの変化が起きたのか。OpenAIは華やかな消費者向け機能に傾注した。Anthropicは企業が求めていた空白に傾注した。すなわち、本番環境で持ちこたえる、信頼性が高く、長文コンテキストに対応し、指示に忠実な仕事の遂行だ。この立ち位置は、試験運用が実際の売上を左右するシステムへと昇格したときに、エンタープライズの購買者が本当に必要とするものと合致している。

コミュニケーション分野の幹部で、リリーパス(Lilypath)の共同創業者であり「The Trending Communicator」のホストでもあるダニエル・ネッスルは、私のLinkedIn投稿へのコメントでこう率直に述べている。「私は機会があるたびに広報・マーケティングの幹部にClaudeを勧めていますが、乗り換えた人たちは……例外なく感謝してくれました」。彼は、要求の厳しい編集者の目をくぐり抜ける内容を生み出せるのはAnthropicの原則に基づく訓練のおかげだとし、Claudeは競合モデルよりも自分を失望させることがはるかに少ないと語る。

最近私が話を聞いた、ある物流企業を考えてみてほしい。彼らは汎用のチャットボットから、本番環境で稼働するエージェントへと移行し、船荷証券(bill of lading/貨物の受け取りと運送条件を示す書類)のデータ抽出の80%を自動化した。彼らにとって、予測可能性が常に勝った。これこそ、Rampの数字の裏にある購買行動である。企業はツールをいじって遊ぶ段階を過ぎた。子守りなしで本番のエージェントを動かし続けてくれるものになら、いくらでも支払うのだ。

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翻訳=酒匂寛

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