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2026.06.15 20:00

伝統は挑み続けることで受け継がれる。西陣織「細尾」が日本マイクロソフトに共鳴する理由〈後編〉

1688年創業の西陣織の老舗「細尾」は、1200年の歴史をもつ伝統工芸を世界に広めてきた。インテリア、自動車、そして建築と、前例のない領域への挑戦を繰り返してきた細尾にあるのは、「伝統と革新は対極にあるのではなく、表裏一体のもの」という信念だ。 

そして細尾は、時代の変化に合わせて進化を続け、「Microsoft 365 Personal」をはじめとして新たな価値を提供するマイクロソフトの哲学に共感している。受け継がれてきた本質を守りながら、変化を恐れず、新たな体験へと昇華させていく──。

本記事では、細尾12代目当主の 細尾真孝 に、その哲学と実践を聞く。後編では、細尾の Microsoft 365 の活用方法と未来への挑戦に迫る。

>前編はこちら


道具であることを感じさせない PowerPoint は、自分の体の一部

「使い始めたのは学生の頃なので、もう30年になります。Excel、Word、PowerPoint の3つは“三種の神器”という感じがします。 Excel は事業計画など業務の基盤として使っていますし、Word は原稿執筆などで使用しています」

西陣織の老舗「細尾」12代目当主の細尾真孝は、長年使い続けてきた Microsoft Office についてそう語る。1688年創業の細尾は、伝統を基盤としながらも、常に革新に挑み続けてきた。そんな細尾の創作活動を支え続けてきたのが Microsoft Office であり、現在はサブスクリプション型サービス「Microsoft 365 Personal」を愛用している。なかでも特に使い込んでいるのは、PowerPoint だという。

「はじめて使ったのは、本格的に講演をするようになった2008年頃です。最初は緊張しながらスライドをつくっていたことを覚えています。それ以来、講演ではずっと PowerPoint を使い続けています」

細尾真孝 細尾12代目当主。
細尾真孝 細尾12代目当主。

細尾は京都、東京、そして海外を忙しく飛び回る。そうした移動中でも手放せないのは、Microsoft 365 Personal を搭載したPCだ。 Microsoft 365 はPCだけでなく、スマートフォンやタブレットなど最大5台のデバイスで同時に利用でき、1TBクラウドストレージによって、どこからでもファイルにアクセスできる。移動の多い細尾にとってまさに理想的な環境だが、細尾はPCにこだわる。

「スマートフォンだと画面が小さいので、スライドを調整する際には、PCが欠かせません。先日はスタンフォード大学で伝統とイノベーションをテーマにした講演をしましたが、もちろんPCを持参しました」

細尾にとって PowerPoint は、操作している感覚がないほど、自然に使用することができるツールだという。

「道具であることをあまり感じさせず、シンプルに伝えたいことを伝えられる。感覚としては、自転車に乗るくらい体に馴染んでいます。自転車に乗るとき、自分の動きをいちいち意識しませんよね。むしろ考えたら乗れなくなってしまう。新しいツールは、どこか考えながら乗っている感覚がありますが、PowerPoint にはそれがありません。そのくらい自分の体の一部になっているので、これに代わるものはないと感じています。時代とともに扱うコンテンツは変わっていきますが、PowerPoint というフォーマットは変わらない。デジタルツールでありながら、紙の本や雑誌に近いような安心感があります」

だからこそ創造的な作業に没頭することが可能であり、細尾にとって PowerPoint は、思考を整理する役割も担っているという。

「私は講演用資料には、文章をびっしり打ち込むことはほとんどありません。基本的にはビジュアルと、その並びのシーケンスを組み立てていく感覚です。話す内容も細かく決めるのではなく、大きな流れだけをつくったうえで、その場の聴衆との空気感や、自分が今いちばん伝えたいことを意識しながら話しています。PowerPoint は、単なるプレゼンテーションツールではなく、自分の頭のなかやこれまでやってきたことを整理するための存在であり、未来のビジョンを描くためのツールでもあります。Excel などは得意な人に任せられますが、PowerPoint のスライドは自分の思考そのものなので、絶対に人に任せません」

クリエイティビティをさらに後押しするのが、AIアシスタント「Copilot(コパイロット)」の存在だ。Microsoft 365 では、Word、 Excel、PowerPoint といった使い慣れた Office アプリ上で Copilot を利用することが可能で、文章作成や資料構成、データ整理などをAIが支援してくれる。従来から親しまれてきた操作性やフォーマットを維持したまま、AIによって創造性と生産性を向上できるのだ。

例えば PowerPoint 内では、日本語で作成した資料を英語などの外国語に翻訳したり、複数パターンの講演資料を短時間で生成したりすることができる。従来なら数時間、あるいは数日を要した作業が、わずかな時間で実現可能なのだ。

細尾の創作活動を支え続けてきた「 Microsoft 365 Personal 」。画面は PowerPoint で作成中のプレゼンテーション資料。
細尾の創作活動を支え続けてきた「Microsoft 365 Personal」。画面は PowerPoint で作成中のプレゼンテーション資料。

「さあ、ご一緒に。」への強い共感

日本マイクロソフトは、常に革新に挑み続ける細尾らを起用したPR動画を制作した。動画で掲げられた「さあ、ご一緒に。」というタグラインは、積み重ねてきた過去を大切にしながら未来へと進化していく姿勢を表現している。その考え方は、伝統を受け継ぎながら新たな価値創造に挑み続ける細尾自身の歩みとも深く重なる。西陣織の伝統を受け継ぎながら、その可能性を世界へと広げてきた細尾もまた、このメッセージに強い共感を寄せた。

「西陣の歴史を振り返ると、顔も名前も知らない先人たちが積み上げてきたものの上に未来への挑戦をしていることに気づかされます。そうしたイノベーターたちもある意味“一緒に”いてくれているような感覚があり、過去を受け継ぎながら未来へ向かって挑戦し、そのバトンがずっと続いている。『さあ、ご一緒に。』は、非常に本質的なメッセージだと感じています」

このタグラインには、企業が一方的に革新を提示するのではなく、ユーザーとともに歩みながら変化を受け入れていくという意思も込められている。細尾もまた、Microsoft 365 とともに進化を続ける。その新たな挑戦として、京都・丹後で養蚕事業を立ち上げている。約42,000㎡の土地に1万本のクワを植え、養蚕の段階からシルクづくりを試みている。さらには、「ニホンムラサキ」などの絶滅危惧種の植物を育て、自然染色の復活にも取り組んでいるという。

「私たちが取り組んでいることは、西陣織を中心とした伝統工芸を未来につないでいくための新しい構造やエコシステムを構築することです。養蚕や自然染色といった、自然と共につくっていくものは、これまではなかなかビジネスとして成立しづらかった。それをどう変えていけるかが、自分たちの役割だと感じています。テクノロジーの進化により、かつては大企業にしか活用できなかったツールが、小さな組織でも活用できるようになってきました。トラディションとテロワールにテクノロジーが組み合わさることで、これまでになかった価値が生まれる時代が来ています。新しい未来の構造をしっかりとデザインし、つくり続けていく──それこそが、これからの私たちの挑戦です」

トラディションとテロワールにテクノロジーを組み合わて紡ぎ出される細尾の西陣織。
トラディションとテロワールにテクノロジーを組み合わて紡ぎ出される細尾の西陣織。

1200年の歴史をもつ西陣織を未来へつなぎながら、世界へ向けて新たな価値を生み出し続ける細尾。その挑戦を支えているのは、伝統を大切にしながらも、時代に合わせて進化を続ける姿勢だ。そしてその思想は、長年使い慣れた Microsoft Office を基盤に、AIによって創造性を拡張する Microsoft 365 のあり方とも重なり合う。

過去から受け継いだものを、未来へどうつないでいくのか。細尾の挑戦は、伝統とは「変わらないこと」ではなく、「挑み続けること」によって受け継がれていくものだということを示している。

さあ、ご一緒に。Microsoft 365 キャンペーンサイト
https://aka.ms/Microsoft365-Windows11_Forbes_3


ほそお・まさたか◎ 元禄元年(1688年)創業の西陣織・細尾12代目。1978年京都生まれ。音楽活動などを経て2008年に家業へ。伝統的な西陣織の技術を基盤に、他分野との接続を図りながら領域を横断し、国内外で高い評価を受ける。近年はシアスター・ゲイツら現代アーティストとの協働やテクノロジーとの対話を通じ、工芸を制度や産業の枠を越えるメディアとして再定義している。

promoted by 日本マイクロソフト | text by Fumihiko Ohashi | photographs by Masahiro Miki | edited by Akio Takashiro