求められる三者三様の支援ニーズ
では、その期待はどこに向かっているのか。管理職が若手にリーダーシップを発揮してほしいと答えた場面の上位は「職場メンバー同士の助け合い・学び合いの促進」(約78%)、「チームの雰囲気・職場風土への影響力発揮」(約77%)、「業務改善・生産性向上施策の推進」(約75%)と、現場レベルの課題が並ぶ。若手自身が「発揮しやすい」と感じる場面もこれと重なり、双方の認識は珍しく一致している。

問題は、「任された」後だ。上司から「あなたが中心となって遂行してほしい」と言われた場合の反応を聞くと、「業務量の調整や具体的なサポートがあれば挑戦したい」(26.8%)、「上司から信頼されていると感じる」(26.2%)、「裁量や自由が増えるためやりがいを感じる」(25.6%)がほぼ同率で並んだ。

若手社員が求めるのは実務支援・信頼・自律性と、三者三様に分かれる。管理職側が実践する支援の筆頭が「失敗を許容し挑戦を促す」(43.6%)、「権限委譲し仕事を任せる」(42.4%)である以上、一律の委譲では届かない若手が一定数存在することになる。

管理職と若手のあいだには理想の組織像という根本的な認識のズレがある一方で、どの場面で若手が動くかという役割期待は重なっている。メンバー全員がそれぞれの強みでリーダーシップを発揮する「シェアド・リーダーシップ」へ向かえるかどうかは、支援のかたちを個別化できるかにかかっているのかもしれない。
【調査概要】
調査対象:管理職(課長クラス)505人・管理職以外の会社員3〜10年目500人
調査期間:2026年4月10日〜4月13日
調査方法:インターネット調査


