AIの普及拡大はライブイベント産業を後押しし、スポーツチームの評価額をさらに押し上げる──JPモルガン・チェースの資産・資金管理部門のトップは、米国時間6月3日に開かれた2026 Forbes Iconoclast Summitでそう論じ、スポーツを「AIの対極」と呼んだ。
JPモルガン・チェースの資産・資金管理部門のトップであるメアリー・キャラハン・エルドスは、スポーツの評価額が「これほど高騰している」のはAIによるものだとし、「この上昇は今後も続く」と予測した。
2026年6月に開幕するFIFAワールドカップは「夏のリセット」をもたらし、盛り上がりと投資見通しを高めることになる、と彼女は説明した。
フォーブスの2026年ランキングに掲載されたサッカーチームの平均評価額は、前年比21%増となり、過去最高の24億ドル(約3840億円)に達した。
フォーブスが2010年に最も価値のあるスポーツチーム50傑のランキングを開始したとき、マンチェスター・ユナイテッドが18億3000万ドル(約2928億円)で首位に立っていた。だが2025年のランキングでは最下位のチームでさえそれぞれ54億ドル(約8640億円)の価値がある。
昨シーズン、FCバルセロナはレアル・マドリードに続き、収益10億ドル(約1600億円)を突破した史上2番目のサッカークラブとなった。
「AIの対極にあるのがあらゆるスポーツです。AIが世界を席巻し、エージェントが世界を支配していく一方で、人々はライブイベントやエンターテインメントを求める傾向が強まります」と、キャラハン・エルドスは、ソフトバンク・ビジョン・ファンドのアレックス・クラベル、ムバダラ・キャピタルのCIOであるオスカー・ファールグレン、そして英国貴族院のダムビサ・モヨ男爵夫人との対談の中で語った。
世界で最も価値のあるサッカーチーム、レアル・マドリードの推定評価額は95億ドル(約1兆5200億円)となる。2026年のフォーブス・ランキングに名を連ねた30クラブの価値は、合計で870億ドル(約13兆9200億円)に上る。



