AI

2026.06.11 08:15

ChatGPTやGoogleに推薦されない老舗ホテルの致命的な欠点

stock.adobe.com

stock.adobe.com

生成AIの活用が急速に進む中、消費者の行動様式にも大きな変化が生じている。旅行や出張の際、従来の宿泊予約サイトや検索エンジンを使うのではなく、AIに直接「おすすめのホテル」を相談して決めるケースが増加中だ。しかし、その検索結果に偏りがあることが明らかになった。

advertisement

コンサルティング会社のTerrace Rootsが、2026年5月に実施した「主要都市ホテルAI可視性調査」によると、ChatGPT、Perplexity、Google AI 検索の3つの生成AIサービスを用い、東京や大阪、札幌など国内の主要8都市を代表するホテル計64施設を対象に、「おすすめ」や「駅アクセス」といった6種類の検索ワードを入力。計1152の推薦判定を実測した。

その結果、3つの生成AIサービスすべてにおいて一度も名前が挙がらなかった「AI推薦ゼロホテル」が全体の20.3%(13施設)にのぼることが判明した。さらに、推薦率が40%以上で安定して推薦される施設はわずか17.2%にとどまり、実に82.8%もの主要ホテルがAIの推薦圏外という不安定なゾーンに沈んでいたのだ。

このAIによる「選別」は、従来のブランド力や知名度とはまったく比例しない点が特徴的だ。事実、ある主要都市を代表する複数の老舗ラグジュアリーホテルが、18回の判定中わずか2回(推薦率11.1%)しか選ばれないという結果が出ている。業界内での格付けや歴史に関わらず、AIのアルゴリズムという新しい文法に対応できていなければ、存在しないものとして処理されてしまう。

advertisement
次ページ > 検索する都市やAIサービスによって差も

文=飯島範久

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事