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2026.06.05 16:30

イスラエルが進める対イラン戦備──長距離打撃力と防空システムの強化

2026年3月8日、イスラエル・テルアビブのベン・グリオン空港を離陸した、米空軍KC-46Aペガサス空中給油機。Photo by Alexi J. Rosenfeld/Getty Images

イスラエル、第5世代機F-35Iに初の外部燃料タンクを装備

KC-46の到着から2週間足らず前、イスラエル国防省は、第5世代のF-35I「アディル」ステルス攻撃戦闘機に、航続距離を延ばすための外部燃料タンクを装備する契約に署名した。F-35の運用国の中で唯一、イスラエルには、自国専用のアディル派生型に国産サブシステムや兵装を組み込む改修が認められている。外部燃料タンクが第5世代戦闘機に装着されるのは今回が初めてであり、その結果、イスラエル空軍のF-35は空中給油なしでも米国の同機より遠くへ飛べる可能性がある。ただし、これらのタンクがF-35にとって重要なステルス性を損なうかどうかは不明だ。イスラエルがF-35を改修して航続距離延伸を図ろうとしていた兆候は、2021年の時点ですでに見られた。

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KC-46空中給油機と航続距離を延ばしたF-35が組み合わされば、今後数年で、イスラエルはライジング・ライオンよりも持続的で、より独立した航空作戦を遂行できる可能性がある。

米国がF-22ラプターと給油機をイスラエルに展開

KC-46の到着とF-35契約は、米国が第5世代のロッキードF-22ラプター・ステルス戦闘機と空中給油機をイスラエルに展開したとの報道と時期を同じくした。米国はエピック・フューリーに先立ってF-22をイスラエルに展開していた。これを受けて、イスラエルが数十年来の「沈まない米国の航空母艦」としての評判にふさわしい存在になっていると結論づける向きもあった。

5月下旬、ロイターは、米軍の空中給油機の大量駐機により、イスラエルの主要空港であるベン・グリオン国際空港で大規模な欠航が発生する恐れがあると、同空港の責任者が述べたと報じた。それでも、夏にかけてイランとの敵対行為が再燃するなら、これらの米国の戦力はイスラエルに利益をもたらし得る。

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停戦直後にアロー迎撃弾の増産を承認、1発約3億1800万〜4億7700万円

長距離打撃能力を段階的に強化する取り組みと並行して、イスラエルは戦略ミサイル防衛の増強にも動いている。4月8日の脆弱な停戦によって最新の戦争での戦闘が停止した直後、イスラエルのアロー・ミサイルの生産を増やす国防省計画が承認された。アロー3は大気圏外迎撃を担う弾道弾迎撃ミサイルで、イスラエルの多層防空の最上層をカバーする。高度な迎撃弾の費用は1発あたり推定200万〜300万ドル(約3億1800万〜4億7700万円。1ドル=159円換算)とされる。

12日間戦争で米国が150発のTHAADを発射

12日間戦争の後、米国がアローに相当する終末高高度防衛(THAAD)から迎撃弾150発を発射し、イスラエル防衛を補強していたことが明らかになった。迎撃弾1発あたりの費用は推定1200万〜1500万ドル(約19億800万〜23億8500万円)だ。2025年6月当時、ロッキード・マーティンの生産は年に約96発にとどまっていた。150発という数字は、米国の在庫に対する莫大な消耗を意味した。

直近の米・イスラエルの作戦は、米国の迎撃弾在庫にさらに大きな負担をかけた。戦後、ワシントン・ポストの報道は、イランの弾道ミサイルの着弾からイスラエルを守るために、米国はイスラエル側のミサイル防衛が発射した数の2倍の迎撃弾を発射したと伝えた。直近の戦争を通じて米国はTHAAD迎撃弾を約200発、すなわち保有総数のおよそ半分を発射した。さらに米国は、イスラエル防衛のために高度なSM-3およびSM-6の艦載迎撃弾を100発超費消した。SM-3は型式によって費用が966万ドル(約15億3600万円)から2790万ドル(約44億3600万円)まで幅があり、SM-6は約950万ドル(約15億1100万円)とされる。同じ期間に、イスラエルが発射したアロー迎撃弾は総計で100発未満、ダビデの投石器(David's Sling)の迎撃弾は約90発だった。後者はスタナー(Stunner)ミサイルを発射する。スタナーは、米国側の同等品であるパトリオットPAC-3より大幅に安価だ。

その後、戦略国際問題研究所(CSIS)の報告は、米国がSM-3とSM-6を補充するのに約2年、THAADを戦前水準に戻すには少なくとも3年かかると推計した。しかもこれは、イランとの敵対行為が近く再開せず、米国が高性能迎撃ミサイルを持続不能なペースで再び費消しないことを前提としている。ワシントン・ポストの報道によれば、米当局者は次のように警告した。現在は一部のイスラエルのミサイル防衛システムが整備中であり、戦闘が早期に再開すれば、米国がイスラエル防衛のためにさらに多くの迎撃弾を発射する可能性がある。

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