世界中で急成長する日本のアニメ 米国では5人に1人が視聴

米コロラド州デンバーで開催された「2026年ファンエキスポ・デンバー」。2026年5月30日撮影(Thomas Cooper/Getty Images)

米コロラド州デンバーで開催された「2026年ファンエキスポ・デンバー」。2026年5月30日撮影(Thomas Cooper/Getty Images)

日本のアニメーション、いわゆる「アニメ」は、西半球で10年以上にわたりニッチなファン層の枠を超えて広がりを見せてきた。新たな報告書によると、過去5年間でアニメがどれほど主流になったかが明らかになった。

エンタテインメント業界に特化した東京の市場調査会社GEMパートナーズは2020~25年にわたり、世界15カ国で13~65歳の1万5000人以上の回答者を対象に調査を行った。それによると、米国ではアニメ視聴者数がこの5年間で2倍以上に増加し、現在では22%に達していることが分かった。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)以前、定期的にアニメを視聴する米国人の割合は10%程度だった。その対象は、「ONE PIECE(ワンピース)」、「セーラームーン」、「ドラゴンボール」のような全年齢向けの冒険シリーズから、大人向けのホラー、犯罪、ドラマ、SFといった刺激的な作品まで多岐にわたっていた。だが、この5年間で、アニメ視聴者数は年平均成長率17%で増加した。その背景には、ネットフリックスやプライムビデオのほか、ソニーが米国で展開するアニメ特化型の「クランチロール」といったストリーミングサービス間での激しいコンテンツ獲得競争がある。

視聴者数の増加と相まって、ほとんどのアニメの原作となっている漫画も、北米のコミック出版市場でカテゴリーの首位に躍り出た。一般書市場では、漫画はスーパーヒーローものや他のジャンルを大きく上回る売上を記録しており、コミック専門店でもその傾向が強まっている。ファン層の拡大は、アニメエキスポやアニメNYC、オタコン、サクラコンといったアニメ関連の集会の開催数や来場者数の増加にも表れており、これらの催しは数万人から数十万人の来場者を集めている。

とはいえ、米国はGEMパートナーズが調査した他国より出遅れている。最大の成長を見せたのはインドで、市場浸透率は20年の11%から25年には40%超へと上昇した。この数字は同国の人口規模によって増幅されている。韓国は5年間で年平均成長率32%を記録し、市場浸透率は10%から38%へと上昇した。同国のウェブ漫画業界は、この傾向の再現を期待している。中国はアニメ消費を22%から42%へとほぼ倍増させた。ブラジルも同様に倍増し、現在は34%となっている。

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翻訳・編集=安藤清香

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