時間が減っても納得感が上がるという逆説
生成AIを使うようになって買物にかける時間が「減った」と答えた人は28.9%で、「増えた」19.2%を上回った。同時に、納得感が「増えた」とした人は34.9%と、「減った」11.1%の3倍を超えた。

時間をかけないのに、なぜ納得できるのか。その答えは使い方の中にある。AIショッパーが生成AIを使う場面として最も多いのは「専門用語やスペックの解説」(66.6%)、「複数商品の比較」(64.7%)、「生活の悩みの解決策を探す」(62.1%)だ。

大量の情報を整理し、候補を絞り込む作業を任せることで、人は本来すべき判断に集中できる。情報が多すぎることで逆に選べなくなっていた消費者にとって、生成AIは比較検討の負荷を下げる存在として機能している。
その延長線上にあるのが、判断そのものを委ねるという傾向だ。欲しい商品の情報収集では89.4%が生成AIに任せたいと答え、最終的な商品決断でも60.0%がAIの関与を求めた。購入をやめる判断においてさえ、67.7%が生成AIに委ねたい意向を示している。

「比べて買う」から「AIと買う」へ、という変化が起きつつある。だが信頼を持って委ねることと、判断力を手放すことは同じではない。利便性と引き換えに何かが変わっていくとすれば、それが何なのかは、まだ問い続ける必要があるかもしれない。
【調査概要】
調査対象:全国20〜69歳男女2万人(スクリーニング)/AIショッパー1276名(本調査)
調査期間:2026年2月20日〜2月24日
調査方法:インターネット調査


