キャリア

2026.06.18 15:15

新卒アマゾン入社の河越恵美に聞く。「就活スーツ」、初配属、現在のキャリアで何に夢中か

AIの活用により、世界的な労働力のシフト・再配置(AI失業)が吹き荒れている。日本における新卒一括採用の異質性がより際立つ中で、今、日本人が外資系企業に新卒入社する意義・リスクは何なのか?

新卒でアマゾンへ入社、現在はスタートアップ(ブルード社)で海外現地採用メンバー第1号としてブリスベン(オーストラリア)で働く河越恵美へ取材した(バリキャリも、海外永住も。どちらも諦めない3つ目の道)。

高校時代に単身カナダへ留学し、その後Amazon Japanへ新卒入社。新卒で入社したAmazon Japanで築き上げた5年半のキャリアを手放し、オーストラリアに移住。彼女の生き方には、一貫して、「(恵まれた)環境をも変えることを厭わない」という姿勢・選択肢がある。

なぜ彼女は、安定したレールから何度も飛び出せるのか。

新卒で入社したAmazonで学んだこと、海外で変わった価値観、そして「自然体」で働くという思想について聞いた。

※なお、本コラムは全て、発言者の個人的見解であり、いかなる所属組織とも無関係です。


「新卒採用」という日本独自の制度に魅力を感じた

──まず、Amazonに新卒入社するまでの経緯から教えてください。

河越 恵美((以下「河越」):私は高校からカナダに留学して、そのまま大学も現地に進学しました。大学3年生くらいになると、「現地で就職するか、日本に帰るか」をみんな考え始めるんです。

カナダの高校留学時の様子
カナダの高校留学時の様子

当時はやりたいというよりも得意という理由で会計学を専攻していたのですが、カナダで就職するとなると、ほぼ会計士の道に進むことになる。でも私は、そこまで職種を決め切れていなかったんですよね。

その時に魅力的に見えたのが、日本の「新卒採用」でした。海外だと大学の専攻がそのまま職業に直結しやすい。でも日本の新卒採用は、まだ可能性を広く持ったまま大企業に入れる。そこにすごく価値を感じました。

──Amazonを選んだ理由は?

河越:コンサルや外資金融より、「事業を動かしている会社」で手触り感をもって働きたかったんです。あと、まだキャリアの可能性を狭めたくなかった。

Amazonの採用担当者からも、「キャリアは自分で作るもの」「海外異動も可能」と言われていて、そのカルチャーに惹かれました。実際、入社後もギャップはなかったですね。会社側から役割を与えられるのではなく、みんな本当に、主体的に次のポジションを選び、手を挙げて、キャリアを構築していっていた。

「就活を舐めていた」くらいがちょうどよかった

──選考対策はかなりされたんですか?

河越:むしろ逆でした。正直、かなり自然体でした(笑)。

就活スーツも、白シャツじゃなくて自分に似合うブラウスを着ていましたし、「これでダメなら、その会社とは合わないんだろうな」くらいの感覚でした。

面接も、準備しすぎると“作った自分”になってしまうので、最低限しか対策しなかった。聞かれたことに、その場で素直に答えることを意識していました。

──会社によって、合う合わないがはっきりとでそうですね。

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