海外に出て、人見知りだった自分が変わった
──以前、「海外に行って明るくなった」と話されていました。
河越:実は、もともとかなり人見知りだったんです。
でも海外に行くと、英語も話せないし、自分から話しかけない限り友達もできない。高校でカナダ留学した時に、自分が変わらないと3年間楽しくない生活になってしまう、という環境変化に強制されて性格が明るくなった、という一面もあったと思います。
その時にそれまでを振り返って、「日本にいた自分って、めちゃくちゃ甘えてたな」と思ったんですよ。だって日本語も通じるし、文化も分かる環境だったのに、人に話しかけられなかった。
そこから、「言語さえ通じれば、人に話しかけるのなんて簡単じゃないか」と思うようになって、日本語で人に話しかけるハードルが一気に下がりました。
──人見知りだと、海外の自己主張が当たり前の文化にも苦労したのではないでしょうか。
河越:発言しないと評価されないんですよね。最初は本当に苦手でした。
だから私は、誰よりも準備することで乗り越えました。質問への回答を全部書き出して、「最初に発言する」と決めていた。
人が話し始めると入れなくなるので、最初に手を挙げる。人よりも準備をきちんとすること、で戦っていました。
「セルフブランディング」ではなく自己開示を大事にする理由
──欧米圏では、自己主張(自己開示)とともに、自分をブランディングする力も求められます。
河越:そこはいまだに苦手です。
「自分はこんな成果を出しました」と大きく見せる文化ってありますよね。でも私は、あまり取り繕うのが得意じゃない。
だから、“セルフブランディング”というより、“自己開示”に近い感覚なんです。
お客さんにも、「ブルード社員としての私」ではなく、「一人の人間としての私」を見せたいと思っている。仕事中にオフィスで会っても、プライベートで街中で会っても、同じ自分でいたいんですよね。
──大きくみせる必要はないけれど、自己開示をして、自分のことを知ってもらう、理解してもらう、ことが大切ということですね。


