経営・戦略

2026.06.04 11:00

スペースX、IPOで12兆円調達を目指す 企業価値283兆円に

イーロン・マスク(Chip Somodevilla/Getty Images)

イーロン・マスク(Chip Somodevilla/Getty Images)

イーロン・マスク率いるスペースXが、注目を集める新規株式公開(IPO)で750億ドル(約12兆円)の調達を目指していることが、米証券取引委員会(SEC)への届出書類で明らかになった。これにより、AIと宇宙事業を手がける同社の企業価値は約1兆7700億ドル(約283兆円)に達する見込みだ。

届出書類によると、スペースXは約5億5560万株を1株135ドルで売り出す計画だ。同社は米国時間6月12日に取引を開始する予定だが、それまでにIPO価格が調整される可能性もある。

今回のIPOは史上最大規模となる可能性があり、7年前にサウジアラムコが記録した1兆7000億ドル(約272兆円)のIPO時価総額を上回る可能性がある。

マスクは資産1兆ドル(約160兆円)の大富豪になるのか?

その可能性は極めて高い。マスクはスペースXの普通株式の42%と3億5000万株のストックオプションを保有しており、スペースXが135ドルの株価を維持すれば、これらの価値は6880億ドル(約110兆円)に達する。

スペースXの企業価値が予想どおりとなれば、同社はテスラ(1兆5900億ドル=約254兆円)、メタ(1兆5800億ドル=約253兆円)、サムスン(1兆5400億ドル=約246兆円)といった巨大企業の時価総額を上回ることになる。

フォーブスはマスクの純資産を8260億ドル(約132兆円)と推定している。これは世界第2位の富豪であるグーグル共同創業者のラリー・ペイジを大きく引き離している。フォーブスはペイジの純資産を2928億ドル(約46兆8000億円)と推定している。

スペースXは昨年、187億ドル(約2兆9900億円)の売上高を計上し、前年比33%増を記録した。しかし、2025年も依然として黒字化には至らず、49億ドル(約7840億円)の損失を計上した。スペースXは今年、自身のAIスタートアップxAIを買収し、統合後の企業価値は1兆2500億ドル(約200兆円)と評価された。

2025年に127億ドル(約2兆300億円)を人工知能(AI)に投じたスペースXは、アマゾン、マイクロソフト、メタといったテック大手と並び、AIへのさらなる投資を準備している。マスクはスペースXを通じてデータセンターを軌道上に設置することを目指しており、アンソロピックグーグルからも関心が寄せられている。マスクは、この取り組みにより電力を大量に消費するデータセンター施設が「地球への影響を抑えながら、ほぼ無限の持続可能なエネルギー」を得られると主張している。

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マスクのスペースX、IPOを申請──企業価値約276兆円超、純資産は158兆円を突破か

forbes.com 原文

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