マーケティング

2026.06.10 07:15

爆破してもワインが割れない最強の段ボール箱に挑んだ老舗の執念

プレスリリースより

プレスリリースより

富山県のパッケージメーカーが、段ボールの性能の高さを実証する動画シリーズを公開している。ワインのボトルを入れた段ボール箱を爆発させるなど、派手なパフォーマンスで度肝を抜く。決してハッタリではない。これは同社の技術を結集して開発された頑丈な段ボール箱による実証実験だ。テクノロジー系ドキュメンタリーとしてしっかり楽しめる内容になっている。

サクラパックスは、1947年創業の老舗パッケージメーカー。実験動画シリーズ『VS段ボール』の第2弾『爆破』篇を公開した。「爆破してもワインが割れない段ボールを作れないか」という、代表取締役橋本淳氏の何気ない一言がきっかけだった。普通の段ボール箱で実験したところ、結果は木っ端微塵。「そこから開発チームが構造を一から見直し、爆破という極端な条件下でどこまで中身を守れるかに挑む」ことになった。

動画を制作した目的は、段ボールの保護性能、構造設計の工夫、開発現場の試行錯誤を、より多くの人にわかりやすく伝えるためだ。地方の中小企業としては異例の時間と工数を投じた背景には「段ボールは最強に素晴らしい素材である」との確信があるからだ。

『VS段ボール』は3部作。5月には、上空100メートルからワインのボトル入り段ボール箱を落とす『ヘリコプター』篇が公開されている。

近日公開予定の第3弾は、『爆破』篇の予告によれば『拳銃』篇とのこと。いくらなんでも、それは無理だろう……と思わせるところに、このシリーズの面白さがある。

製品や企業の理念をふわっと伝えるテレビCMや広告と違い、これは突拍子もない実験のストーリーだ。説得力が違う。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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