都市内部における人々の利用形態の変化も顕著だという。
「以前はハイテクに関心のある人々だけがWaymoを試していました。しかし今では誰もが利用するようになり、買い物に通学、レジャーに出かける時など日常生活の足としてWaymo Oneが溶け込みつつあります」
Waymoのウェブサイトにも、週50万回以上のEVによる完全自動運転トリップを提供していることが公式データとして掲出されている。マグラス氏が「満員のサッカースタジアムに匹敵する人々を、毎日運んでいるほどの規模」だと例えているように、一般市民の足としてロボタクシーが定着しつつある。
Waymoでサンフランシスコの高速道路を移動した
サンフランシスコ市内のような複雑な市街地環境において、Waymoの自動運転車両は緊急車両への対応や予測しにくい交通状況、道路工事といった複雑な障害をすでに克服している。蓄積された走行データと知見により、市街地での運用は安定稼働の段階にある。
一方で、新たな技術的課題として取り組んでいるのが高速道路(フリーウェイ)の走行だ。一般道の走行とは車両の速度域や周囲の挙動が大きく異なるため、技術的に注力している部分なのだとマグラス氏が語る。高速道路での運行は2026年1月から開始したばかりで、現在はWaymo Oneアプリから申し込める招待制度としている。
今回、筆者は5月中旬に米国を訪問して、サンフランシスコ国際空港(SFO)からシリコンバレー地域まで約40分間の移動において、Waymoによる高速道路の走行を体験した。Waymoアプリから車両を手配して、空港の最寄りのホテルに新設されたWaymo専用のピックアップポイントから乗車する。その流れは、既存のWaymoによる配車サービスと同様にとてもスムーズだった。
市街地を抜けて高速道路へ進入する際、車両は周囲の交通状況を的確に把握し、無理のないタイミングで本線へとスムーズに合流した。高速走行中の車線変更も、機械的な急なハンドル操作や加減速は一切なく、熟練した人間のタクシードライバーと同等、あるいはそれ以上にも感じられるほど滑らかな運転だった。


