AI

2026.06.17 13:30

AI全盛時代に公益性がチャンスになるわけ B Corp取得企業が重視する問いを立てる力

(写真左から)溝渕由樹・松本浩志・鳥居 希・井筒伊久磨

鳥居:まさに今、その変革の真っただなかにいます。今年、大規模な倉庫が埼玉で稼働するのですが、AIやロボットが導入されることで、基本ルーティンの仕事のほとんどが自動化されるんです。パートタイムを含めた300人の雇用を守ることは決めているので、AIにはできない新たな仕事を生み出していこうとしています。テクノロジーの発展を人類に恩恵をもたらすかたちにしたいです。

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大事にしているのは、良質な一次情報を自分たちでももつこと。そして、その情報を基に自ら考える力を養うこと。人間本来の力を磨くことが、本屋の役割だと思っています。

井筒:テクノロジーの進化は“地方の裏方”だった我々に外に出るチャンスをくれました。例えば、SNSでは世界中にものづくりの価値を届けられるし、それを応援してくださる方ともつながることができる。だから、進化を恐れることなく僕らの考え方、価値を出し続けていくことが、社会に良い影響を与えていくことだと信じています。

松本:おふたりの話を聞いていて「和魂洋才」の考え方に似ているなと感じました。効率や体系化を得意とする欧米的なフレームワーク、あるいはAIという存在は、行き過ぎると人間性が失われる弊害もあります。しかしそこに「三方良し」や「八百万のものを大切にする」という和魂をかけ合わせれば、洋才といえるAIをさらに生かすことができるんじゃないかなと思います。

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──AI時代だからこそ、B Corpが掲げるような、人や地球を思いやる広い視野を持ったリーダーシップが、企業の価値を最大化させるエンジンになりますね。


みぞぶち・ゆき◎B Market Builder Japan共同代表、ovgoBaker創業者。慶應義塾大学法学部卒業。三井物産勤務などを経て、2020年にovgo Baker創業。24 年3月にB Market Builder Japanを新体制で発足し、共同代表に就任した。

まつもと・ひろし◎米サンダーバードグローバル経営大学院修了、MBA取得。大手電機メーカー勤務を経て、2009年に「窓」の卸商社マテックスの3代目代表に就任。サードプレイス事業「HIRAKU IKEBUKURO」にも力を注ぐ。

とりい・のぞみ◎モルガン・スタンレー証券(現モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)に勤務後2015年、書籍の買い取りや販売を行うバリューブックスに転職。経営陣のひとりとして財務や広報を担い、B Corp認証の取得に取り組む。24年から現職。

いづつ・いくま◎高校卒業後にカナダに留学、ヴィンテージショップなどで経験を積み2003年に帰国。ナイスコーポレーションに入社後、21年に代表取締役に就任。地域型ワンストップ生産を実現した。

文=古賀寛明 写真=ヤン・ブース

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