こうした気遣いを嫌い、過度に遠慮しないコミュニケーションを望む20代社員の割合は、じつに70パーセントに達する。具体的には、「何かある場合は、業務に関してはどんどん指摘していただきたい」、「思っていることはストレートに伝えてほしい。そこから反省したり、考えたり、成長することもあるから」などの意見が聞かれた。

さらに、「気を遣われることで作業効率を落としたくない」、「気を遣って遠回しに伝えようとして、真意が伝わらないことがある」、「ときに厳しく指導していただくほうが安心感がある」、「心の壁を感じ、信頼関係を築くのに時間がかかってしまう」などという声もある。
過度な遠慮が、自身の成長を妨げ、業務の円滑化を阻害し、信頼関係の構築を遅らせるというわけだ。しかし実際に厳しく接すればメンタルを傷つけるし、パワハラだと訴えられかねない。ナイーブな彼らが要求する微妙なラインを探りながら、上司は過度に気を遣わないよう配慮しなければならなくなる。
ジェイック取締役でHuman Growth Division事業部長の近藤浩充氏は、若手社員が求めているのは、昔ながらの叱咤激励ではなく、「自分の成長に真剣に向き合い、必要なことを率直に伝えてくれる伴走者としての関わり」だと話す。そのためには日ごろから1on1などで信頼関係を作り、本人の価値観や成長意欲を理解したうえで人格否定に注意しつつ、行動や業務プロセスに焦点を当ててフィードバックすることが重要だとのこと。
上司とは大変な仕事だ。どうやら、大学に上司専門講座を設ける必要がありそうだ。


