バイオ

2026.06.09 09:15

納豆を食べるニワトリは夏バテしない 温暖化に立ち向かう驚きの研究結果

AdobeStock(写真はイメージです)

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タカノフーズとタカノバイオ、椙山女学園大学生活科学部管理栄養学科食品衛生学研究室の門屋亨介准教授による共同研究で、納豆菌で発酵させた大豆を添加した飼料が、高温環境下における高齢産卵鶏の暑熱ストレスを軽減し、産卵成績の低下を抑える可能性が示された。

研究成果は国際学術誌『Poultry Science』に掲載され、日本家禽学会で優秀発表賞を受賞した。

養鶏業界の課題「暑熱ストレス」

近年は地球温暖化の影響で夏季の高温環境が深刻化しており、養鶏業界でも大きな課題となっている。ニワトリは高温環境に敏感で、暑熱ストレスを受けると餌を食べる量が減少し、代謝の変化や酸化ストレスの増加が起こる。その結果、産卵率や卵殻強度の低下など、生産性の悪化につながることが知られている。特に高齢の産卵鶏では加齢に伴う生理機能の低下により暑熱ストレスの影響を受けやすく、生産性の維持がより難しくなるという。

近年はプロバイオティクス(有益な微生物)による腸内環境の改善が、家畜の健康維持やストレス耐性向上につながる可能性が注目されている。納豆菌もそのひとつだが、養鶏分野で暑熱ストレスとの関係を詳しく調べた研究は限られていた。

納豆を添加した飼料で比較試験

今回の研究では、高齢の産卵鶏135羽を対象に、約30℃の暑熱環境下で12週間の試験を実施。試験では、納豆を含まない飼料を与えた群と、乾燥納豆を0.05%または0.5%添加した飼料を与えた群を比較した。

試験の結果、納豆を給与した群では、血中のマロンジアルデヒド(MDA)濃度の上昇が抑制された。MDAは酸化ストレスの指標のひとつで、数値が低いほどストレスによるダメージが少ない状態を示す。今回の結果から、納豆給与による酸化ストレス軽減の可能性が示唆されたのだ。

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文=福島はるみ

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