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2026.06.05 11:00

「AI料金ショック」がアンソロピックの成長を鈍らせる可能性

AdriaVidal - stock.adobe.com

AI界の人物像

ベンチャーキャピタリストのサラ・グオは、ChatGPTがこの技術を一般に普及させる前から、AIにすべてを賭けていた。Greylockでの恵まれた職を離れ、2022年にAI特化型VCファンドのConvictionを立ち上げたのだ。その賭けは明らかに成功した。

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今年、フォーブスのMidas Listに初めて選ばれたグオは、法律ツールを手がけるHarvey、医師向けのChatGPTと呼ばれるOpenEvidence、AIコーディングエージェントのスタートアップであるCognitionなど、勢いのあるAIスタートアップを数多く支援してきた。グオは「従来型のベンチャー投資には、市場についても、会社の作り方についても、多くの前提があります。私たちは、その前提が問い直されることになると考えていました」とForbesに語っている。

この1週間のAI関連取引

家庭用蓄電池を開発するオースティン拠点のスタートアップ、Base Powerは、評価額120億ドル(約1兆9200億円)で約10億ドル(約1600億円)を調達する交渉を進めている。事情に詳しい関係者がForbesに語った。同社は、億万長者マイケル・デルの息子であるザック・デルが2023年に共同創業した企業で、停電時に家庭へバックアップ電力を供給することを目指している。AIデータセンターの急速な拡大によって、電力網の信頼性問題への対応が必要になっているためだ。

このほか注目すべき動きとして、AIセキュリティスタートアップのGray Swanが、評価額2億ドル(約320億円)でシリーズAラウンド4000万ドル(約63億9000万円)を調達したとフォーブスが報じた。同社は、OpenAIやアンソロピックを含む主要な最先端AI研究機関すべてに対し、モデルの安全性や弱点を調べる負荷テストを行っている。

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さらに深く

マシュー・ハーベイ・サンダースは、カトリックになることがどれほどわかりにくかったかを今も覚えている。プロテスタントとして育った彼は、高校時代に思いを寄せていた相手をきっかけにカトリックに興味を持ち、大学で改宗を決意した。その過程は厳しく、疑問が絶えなかった。なぜカトリック教徒はマリアをそれほど重んじるのか。なぜ神に直接語りかけるのではなく、聖人に語りかけるのか。グーグルはしばしば矛盾した答えを示し、新しい疑問が浮かぶたびに司祭へ電話するわけにもいかなかった。

2022年11月にChatGPTが登場すると、サンダースは、人々がカトリックを理解するのを助ける対話型チャットボットにビジネス機会を見いだした。翌年、サンダースはLLM(大規模言語モデル)を使ったボット「Magisterium AI」(マジステリウムAI)を立ち上げた。複雑な神学上の問いに答えられるボットだ。このシステムは既存のGeminiとGPTモデルを利用しているが、2000年にわたるローマ・カトリックの教義や教え、3万2000件以上を基に訓練されている。

「私たちのデータベースにある情報をすべて頭の中に入れておける司祭など、どこにもいません」と、44歳のサンダースは言う。「世界最高の神学者であっても、機械のように振る舞うことを期待するのは公平ではありません」。

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翻訳=酒匂寛

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