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2026.06.03 11:00

エヌビディア、時価総額10兆ドルへの青写真 2つ成長ドライバー

Tigarto - stock.adobe.com

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エヌビディア株(NVDA)には、従来型GPUの枠を超えた成長シナリオがある。コンピューティング、ネットワーキング、ソフトウェア、サービスを包含する統合AIシステムを購入する顧客が増えており、エヌビディアはAIインフラ投資のより大きな割合を取り込める立場にある。

この拡張された役割は、関連市場、とりわけCPUへも広がりつつある。同社はAMDインテルと競合する主要ベンダーになるための重要な取り組みに乗り出した。こうした成長軌道により、エヌビディアの時価総額は今後数年でほぼ10兆ドル(約1600兆円)に達し得る現実的な可能性が生まれている。

エヌビディアが10兆ドルの評価へと上昇する可能性は、少数の巨大テック企業が投資環境をどれほど強く支配し得るかを浮き彫りにする。この成長ストーリーを追うことには大きな上振れ余地がある一方で、「マグニフィセント・セブン」にしばしば伴う市場の集中と指数の偏りも、いっそう強まる。

エヌビディアの次の成長局面を刺激し得る主要要因は2つある。

1つ目は、AIモデルの学習から実運用への移行だ。学習のコストは断続的に発生するのに対し、推論のコストはユーザーがAIアプリケーションを利用するたびに発生する。AIの統合がソフトウェアへ深く入り込み、自律システムがより複雑なタスクに取り組むにつれ、推論計算の需要は急増し得る。エヌビディアはこの需要を取り込む戦略的な位置にある。

同社のCUDAエコシステムに依存する組織は乗り換えコストが大きく、今後登場する次世代プラットフォーム「Vera Rubin」は、より少ないエネルギー消費でより大きなアウトプットを生むことで推論効率を高めるよう設計されている。

2つ目の成長の触媒は、ソブリンAIだ。政府は、機微なデータを国家の法域内に留め、海外の技術供給者への依存を減らすため、国内AI能力への投資へと次第に向かっている。チップ、ネットワーク、システム、ソフトウェアを網羅するエヌビディアの包括的なポートフォリオは、こうした取り組みにおける自然な協力相手として同社を位置づける。

この見通しはすでに相当規模に達している。ソブリンAIの売上は3倍に増え、2026年度には300億ドル(約4兆8000億円)を超えた。大手クラウド事業者(ハイパースケーラー)に加え、政府および国家支援の事業体が、AIインフラ需要のもう1つの重要な源泉として浮上し得る。

新たなCPUの見通しを織り込むと、売上の展望はいっそう魅力的になる。これらのドライバーが上向きの軌道を維持するなら、トップラインへの潜在的な影響は大きい。

複利効果がもたらす上昇余地への影響

アナリストのコンセンサス予想では、売上は当年に80%増、翌年に約40%増へと拡大すると見込まれている。さらにその次の年も成長が約25%で推移すれば、2029年度には売上が約6800億ドル(約109兆円)に達する可能性がある。これは年率換算で約47%の成長に相当する。利益率は直近12カ月の実績値(LTM)が、長期的な平均値に向けて緩やかに収束していくことで63.0%から57.6%へ低下すると見込まれる。総合すると、利益は1596億ドル(約25兆5000億円)から約3950億ドル(約63兆2000億円)へ増加し、約2.5倍となる。

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