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2026.06.03 07:30

評価額153兆円での資金調達、アンソロピック共同創業者7人の純資産がそれぞれ2兆円超に

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ほぼ毎月、特大級のニュースが続いた2026年上半期

今回の資金調達は、Anthropicにとってすでに目覚ましい2026年上半期の締めくくりでもある。そこではほぼ毎月、特大級のニュースが続いてきた。2月の慌ただしいおよそ1週間の間に、Anthropicはコーディングモデル「Claude Opus 4.6」を公開した。これは世界のソフトウェア株を動揺させ、投資家が各社の陳腐化を懸念したことで数十億ドル(数千億円)の価値が消失した。さらに、ライバルのOpenAIがChatGPTに広告を掲載する決定を揶揄するスーパーボウル広告で話題をさらい、評価額3400億ドル(約54.06兆円)で300億ドル(約4.77兆円)を調達した。

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3月には、国防総省がAnthropicの最先端モデルをどのように利用し得るかをめぐり、同省と注目度の高い対立が生じた。国防総省はAnthropicを「サプライチェーンリスク」と指定した。軍と取引するいかなる企業にとっても壊滅的な打撃になり得るものだ。Anthropicはその後、国防総省を提訴し、裁判官はその指定に差し止め命令を出した。

4月には、サイバーセキュリティの脆弱性の特定にとりわけ優れていると同社がうたう強力なモデル「Claude Mythos」(クロード・ミュトス)を発表し、注目を集めた。同社はそれがあまりに強力だと判断し、初期提供を、アップル、マイクロソフト、アマゾンを含む40社強のテクノロジー企業に限定し、各社システムのセキュリティリスクの修正に充てるよう求めた。5月28日、Anthropicは今後数週間でより広範に提供する計画だと述べた

OpenAI離脱組のアモデイ兄妹、2021年にAnthropicを創業

アモデイ兄妹は1980年代、サンフランシスコのミッション地区で育った。ダリオは数学と物理学に夢中になり、ダニエラはクラシックのフルート奏者として音楽で才能を発揮した。ダリオはスタンフォード大学とプリンストン大学で物理学を学んだのち、2015年にグーグルの名高い研究ラボ「Google Brain」に加わった。その1年後、立ち上げ間もないOpenAIに移り、最終的に研究担当バイスプレジデントに上り詰めた。

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妹ダニエラはカリフォルニア大学サンタクルーズ校で文学を学び、その後、ペンシルベニア州選出の元下院議員マット・カートライトのスタッフとして政界に入った。決済大手Stripeで5年間働いたのち、兄とともにOpenAIに加わり、安全と政策担当バイスプレジデントを務めた。

アモデイ兄妹は、元ジャーナリストのクラークや、カナダ出身の機械学習研究者オラーを含む、他のOpenAI離脱組5人とともに、AIモデルの責任ある展開に特に焦点を当てて2021年にAnthropicを立ち上げた。5月25日には、バチカンがオラーを招き、レオ教皇のAIに関する回勅「Magnifica humanitas」(マニフィカ・フマニタス。壮大なる人類)に参加させた。

共同創業者7人、資産の80%を慈善事業に寄付することを誓約

Anthropic創業者にとってのこの思わぬ収穫は驚異的だが、そのすべては依然として非公開の同社株に結び付いている(IPOは早ければ2026年後半にも見込まれると報じられている)。加えて、その純資産はビッグテックの同業者に比べると見劣りする。イーロン・マスク(8392億ドル[約133.43兆円])、ラリー・ペイジ(3169億ドル[約50.39兆円])、セルゲイ・ブリン(2922億ドル[約46.46兆円])、マーク・ザッカーバーグ(2179億ドル[約34.65兆円])、ジェンスン・フアン(1851億ドル[約29.43兆円])はいずれも20年以上前に自社を創業したが、AIの波に乗って過去最高水準の資産を築いてきた。

慈善誓約は現時点で計約13.83兆円に相当

もっとも、Anthropicの共同創業者たちがその水準の富を切望しているわけではない。実際、7人全員が2026年初め、資産の80%を慈善事業に寄付することを誓約した。「懸念すべきなのは、社会を壊してしまう水準の富の集中だ」とアモデイは1月に公表した2万語超のエッセイで記している。現在の純資産水準で計算すると、この慈善誓約は合計で現時点ほぼ870億ドル(約13.83兆円)に相当する。ただし、資金をどのように、いつ、どこへ移すのかはまだ明らかではない。

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