リーダーシップ

2026.06.04 13:00

職場の異議ばかり唱える人が有能に見えて実は「チームを壊す」理由

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好奇心と支配欲の違い

優れた異議は通常、好奇心に満ちている。理解し、明確にし、改善するために質問をする。周囲が考えられるようにする。例えば「これがうまくいくためには何が必要だと思いますか」「最大のリスクはどこにあると思いますか」と問いかける。

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立場を意識した議論は異なり、往々にして相手の意見を正す形で示される。「それは真の問題ではありません」「その論理は成り立たないと思います」「本質を見落としています」などだ。言葉遣いは洗練されているかもしれないが、議論の幅を狭める。会話は異議を唱える人の主張を中心に展開され始める。

ここで重要になるのが印象の操作だ。一部の人は自分がどのように見られるかを操作するために議論を利用する。そうした人は厳密で懐疑的、簡単には騙されない人物として見られたいのだ。それは適切な場面では有益なこともある。だが知性を演出することがグループの進歩よりも優先された瞬間、議論は仕事に何のメリットももたらさなくなる。

有用な判断基準は単純だ。その人が発言した後、会話はより明確になるか、それとも気後れするようなものになるかだ。周囲の人が問題をより深く理解できたなら、その議論は有益だということになる。もしみんなが沈黙したり、警戒心を強めたり、ミスを避けることにばかり気を取られるなら、その議論は逆効果だったことになる。

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リーダーが異議を評価しがちな理由

リーダーは議論を好む姿勢をリーダーシップの資質と勘違いすることがある。異議を唱える人は熱心で経験豊富、そして他の人がためらう場面でも進んで発言するように見える。変化の速い環境ではそうした自信が魅力的に映ることもある。

だが自信と判断力は別物だ。アイデアを壊せる人が必ずしもより良いアイデアを構築できるわけではない。批判するのは構築するより簡単だ。批判する側は実行の難しさから距離を置けるため、負う責任は少ない。

これが、異議が地位戦略になり得る理由の1つだ。欠点を見つけることで評価されながら、その提案を改善する責任を負わないのであれば、人は「異議を唱えることのリスクは限定的で、得られるものがある」と学習する。案を修正・改善・前進させる作業は他の人が担う。異議を唱える人は知的だというイメージを維持できる。

やがてこれは不健全なパターンを生み出す。組織は懐疑的な態度と賢さを混同し始める。物事を遅らせる人が賢く見え、前進させようとする人が厳密さを欠いているように見えるのだ。

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翻訳=溝口慈子

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