マーカムの見方では、AIのバリューチェーンはさらに深いところまで及ぶ。ゴールドマン・サックスが挙げた「つるはしとシャベル」企業の資産は、鉱物と金属という基礎的な構成要素なしには機能しないからだ。
基礎原料の重要性をさらに高めているのが、中東情勢の緊迫化に伴うホルムズ海峡などの地政学的リスク(チョークポイントの封鎖リスク)だと彼女は述べた。
鉱業が抱える存在感の課題
鉱業にとっての課題は、グローバル投資家にとっての存在感を高めることである。多くの鉱山会社は規模が小さすぎて、数十億ドル(数千億円)を運用するファンドマネージャーの要求に応えられないからだ。
マーカムは、鉱山会社は存在感を示すためには規模を拡大する必要があり、そのためには「業界上位での合併が必要になる可能性がある」と語った。その例として、ロンドンに本社を置くアングロ・アメリカンやカナダのテック・リソーシズを巡る業界再編の動きを挙げた。
さらなるM&Aが求められる根拠
業界再編は、資源セクターに不慣れな米国の大口投資家にとって、特に魅力的なものとなるだろう。
「米国の一般投資家と話すと、彼らは投資先として流動性のある大型株式を求めている」とマーカムは述べた。「この領域では統合が進み、M&Aの波もあった。しかし、さらなる統合には意義があると私は考えている。なぜなら、人々が実際に投資できる企業が必要だからだ」


