経営・戦略

2026.06.03 17:00

ネットフリックスの広告付きプランが2億人突破、「ブラジルの人口」に匹敵

keBu.Medien - stock.adobe.com

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数年前にNetflix(ネットフリックス)の共同創業者マーク・ランドルフにインタビューしたときのことを思い返すと、今も2つの点が強く印象に残っている。

1つは、ネットフリックスの歴史と、ランドルフが同社で過ごした初期の日々について語り合ったこと。そしてもう1つは、このストリーミング大手が広告ビジネスに参入することは絶対にないと、彼が断言していたことだ。当時は、サブスクリプションが今後何年にもわたってネットフリックスの主要な収益源であり続けるように思えた。

「広告というものはね。気を散らすものであって、付け加えることでプラスになる類いのものではない」とランドルフは当時、私にこう断言した。

しかし、それが本当だとすれば、誰かがネットフリックスに伝え忘れたようだ。

ネットフリックスは広告を最大級の事業の1つへと変えた

共同創業者がかつて不要だと切り捨てたものが、今では同社最大級の成長エンジンの1つになっている。ネットフリックスは2026年5月に開催した年次アップフロント(広告先行枠販売)プレゼンテーションで、広告付きプランの月間アクティブ視聴者数が全世界で2億5000万人を超えたことを明らかにした。2024年時点の約7000万人から急成長を遂げたこの驚異的な視聴者数は、もし1つの国家だと仮定すれば、世界有数の人口大国に匹敵する規模となる。

「ここ数年が、私たちが持続的なプレイヤーであることを証明する期間だったとすれば」と、ネットフリックスの広告部門プレジデントであるエイミー・ラインハードはプレゼンテーションで語った。「今年は、私たちが圧倒的な地位を確立する年だ」

彼女はまた、ネットフリックスがもはや広告を副次的なビジネスとは見なしていないことを明確にした。「私たちには最先端のテクノロジーがあり、ドラマや映画、ポッドキャスト、ライブイベントなどのすばらしいエンターテインメントがあり、最もエンゲージメントが高く熱心な視聴者がいる」

「私たちは有効性を証明してきた。いま、広告をより多くの場へと拡大しており、誰とでも競える準備ができている」

ここで少し立ち止まり、重要な文脈を確認しておきたい。というのも、広告事業への参入は、ネットフリックスを長年追い続けていると見えてくる一貫したパターンの1つだからだ。私は同社を長年取材してきて、共同創業者のランドルフとリード・ヘイスティングスにも折に触れてインタビューしてきた。つまり、広告から劇場公開まで、同社が「絶対にやらない」と言い続けてきた数々の方針が、時を経て戦略的な転換によって覆されてきた様子をこの目で見てきたのだ。

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