ウクライナ軍によるロシア軍の兵站を狙う作戦が一段と洗練されたものになりつつある。ウクライナのドローンはロシアのトラックなどの車両やその縦隊、燃料貯蔵庫などを攻撃しているばかりか、主要な補給ルートに地雷も投下し始めたと報告されている。ロシア軍は上空からの脅威と地面からの脅威の両方への対処を強いられている。
ロシア側の情報筋によれば、占領下のウクライナ南部クリミア半島につながる陸上回廊の一部、とりわけM14幹線道路のマリウポリ(東部ドネツク州)─メリトポリ(南部ザポリージャ州)区間一帯で、ドローンによる地雷散布が行われている。マリウポリからM14を通ってクリミアへの入り口にあたるチョンハル(南部ヘルソン州)へ向かうルートでウクライナ軍のHornet(ホーネット)ドローンによる新たな攻撃や、地雷散布が疑われる事案が相次いだことを受けて、ロシア側当局はこの道路の一部を封鎖し、クリミアへ向かう大型トラックの通行を迂回させる措置を講じた。
ウクライナ側の狙いは、たんに個々の車両を破壊することよりも前線へ向かう補給の流れを妨害することにあることが、ますます鮮明になりつつある。ウクライナのミハイロ・フェドロウ国防相はこの取り組みを「兵站ロックダウン(封鎖)」と呼び、ウクライナ軍はロシア軍の後方に対する中距離攻撃の規模を拡大していると述べている。
We are launching a "logistics lockdown" for the Russian army. We are scaling middle-strike operations to systematically destroy enemy logistics and supply lines, stripping them of their capacity to mount offensive actions. We’ve allocated an additional 5 billion UAH for direct… pic.twitter.com/g8h45T5woh
— Mykhailo Fedorov (@FedorovMykhailo) May 27, 2026
地雷散布を含む手段による輸送妨害は、すでにM14以外の道路にも適用されているもようだ。東岸側が占領下にあるヘルソン州の「知事」にロシアが据えたボロディミル・サリドは5月29日、ロシア側が「R280ノボロシア」と名づけている幹線道路のヘルソン州・ザポリージャ州境付近の路上や路肩に、ドローンが地雷を投下したと述べた(編集注:M14のマリウポリ─メリトポリ区間などはR280に組み込まれている。M14はメリトポリから西にヘルソンやオデーサに延びるが、R280はメリトポリから南西へ下りクリミアに向かう)。
報告によれば、カマズ製トラック1台が破壊され、複数の車両が損傷し、この道路の一部区間が閉鎖された。サリドはこの数日前にも、クリミアへ向かう燃料タンク車やトラックに対するウクライナの攻撃を受けて、R280の貨物輸送を一時的に制限していた。



