これらの地雷散布が注目に値するのは、M14のマリウポリ─メリトポリ区間は前線からおよそ100~150km離れているからだ。この距離で地雷をまくには、ウクライナ軍は固定翼型のドローンなど比較的長距離を飛行可能なシステムを使う必要があるだろう。
OSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリストのロイ・ガーディナーによると、ウクライナは3Dプリンター製の地雷を投下している。この地雷は運動感応式か磁気感応式の信管を使用し、車両を走行不能にするのに十分な量の爆薬を含むという。
The Ukrainian improvised landmines now being dropped on strategic Russian highways at operational depth are printed devices with a simple mercury-tilt, motion-sensitive fuze.
— Roy🇨🇦 (@GrandpaRoy2) May 30, 2026
The “PDP” (ПДП) fuze also has a 10-minute electronic timer arming delay with a 90-day self-destruct.
1/ https://t.co/m078XTe1ux pic.twitter.com/CDmJ5VDJsa
この場合、地雷は必ずしも車両を完全に破壊する必要はない。トラック1台を動けなくするだけでも、道路をふさぎ、渋滞を引き起こし、車両を立ち往生させてドローンで攻撃しやすい状態にできる。ガーディナーは筆者の取材に、こうした地雷散布は「ロシア軍の兵站に対する圧力をさらに強めるでしょう。ロシア側はこれらの地雷を除去し続けなければならず、新たな負担が生じます」と述べた。
この戦術は、ロシア軍の補給ルートを多層的な「阻止地帯」に変えていくというウクライナ軍の取り組みの一環のように見える。ロシア側の車両の運転手たちはすでにFPV(一人称視点)待ち伏せ攻撃ドローンやAI(人工知能)を活用する攻撃ドローンへの対処を迫られている。ドローンによる地雷散布が拡大すれば、今後は路上の地雷という継続的な脅威にも直面することになる。
ウクライナ軍はロシア軍の兵站に圧力をかけるため、ロシア側の主要道路を守る防空システムも攻撃している。ウクライナ特殊作戦軍はこのほど、ロシア軍のトール-M2防空システム2基を攻撃したと報告し、うち1基はM14道路の占領下ベルジャンシク(ザポリージャ州)付近を牽引車で輸送中だったと説明した。ロシア軍は脆弱な兵站ルートを守るために防空システムを移動させているようだ。
Ukrainian SOF Middle-Strike units struck two Tor-M2 surface-to-air missile systems.
— SPECIAL OPERATIONS FORCES OF UKRAINE (@SOF_UKR) May 29, 2026
One of them was hit by SOF drones while being transported by tractor along the M-14 highway near occupied Berdiansk in Zaporizhzhia region during the night of May 29. pic.twitter.com/8ovdccGTJs


