米国時間6月1日、オラクルの株価は日中の年初来最高値を記録した。AI業界の主要プレイヤーと目される同社の株価は、5月後半から急騰が続いている。また、今回の株価上昇により同社株の約40%を保有する共同創業者、ラリー・エリソンの資産も大きく増加した。
オラクル株は5月31日に約11%高と急騰して2001年以来で最高の月を締めくくったのに続き、月が変わった6月1日には取引時間中に一時244ドルの高値を付けた。
ソフトウェアベンダーから主要なAI企業へと転換を遂げた同社は、OpenAIなどのAI開発企業に計算能力を貸し出している。
同社の株価は今回の上昇に至る前、500億ドル(約7.95兆円。1ドル=159円換算)規模の設備投資計画、売上高の未達、さらにはOpenAIのデータセンター建設をめぐる資金調達の停滞やスケジュールの遅れに関する報道などが響き、10月後半に記録した最高値から約35%下落していた。
その一方で、ウォール街はここ数日で同社株を後押しするコメントを次々と発表している。ウェドブッシュ証券、アレート・リサーチ、オッペンハイマーはいずれもオラクルの目標株価を引き上げており、その理由として、高い水準の受注残や、OpenAI、マイクロソフト、エヌビディア、メタなどを支える同社の役割が重要化していることを挙げた。
ソフトウェア・セクター全体の株価も上昇している。AIがソフトウェア企業のビジネスモデルを破壊するのではないかという懸念が払拭されたことで、ソフトウェア企業に投資する上場投資信託(ETF)「iShares Expanded Tech-Software Sector ETF」は5月に約21%上昇し、過去25年間で最大の上げ幅を記録した。



