暮らし

2026.06.06 11:15

電気代1時間0.4円、エアコンの送風運転を冷房代わりに使うべき理由

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こうした厳しいコスト環境を受け、今夏の冷房利用を「節電のためにガマンしたい」と回答した人は46%に達した。また、全体の77%が「より節電に取り組みたい」と前向きな姿勢を見せている。しかしその一方で、72%が「例年より暑くなるのが早い」と感じつつも、66%が「5月にエアコンを使うことにためらいを感じる」と回答。心理的なハードルがエアコン使用の抑制につながっている。

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そこで、本格的な猛暑を迎える前の対策として注目したいのが、エアコンの「送風運転」の活用だ。送風運転は室内の空気を冷やすのではなく、穏やかな気流を生み出すことで身体の周囲に滞留した熱や湿気を逃がし、体感温度を下げる効果がある。風速が1m/秒上がると、体感温度は約1℃から2℃下がるとされており、冷房をつけずとも十分に涼しさを得ることが可能だ。

送風の最大のメリットは、冷房運転に比べて消費電力が非常に小さく、1時間あたりの電気代の目安は約0.4円に抑えられる点だ。これは最大運転時の扇風機の電気代(1時間あたり約0.5円)と同等以下の水準であり、極めて高い節電効果を発揮する。しかし調査によると、送風運転を「ほとんど使わない」が30%、「まったく使わない」が34%を占め、計64%の家庭で活用されていない。この埋もれた機能を有効に使うことこそ、初夏のスマートな防衛策と言える。

送風運転のほかに、見落としてはならないのがフィルターのメンテナンスだ。フィルターを交換した時期に関する調査では、「一度も交換したことはない」が33%で最多となり、「存在を知らなかった」という回答も10%存在した。送風運転はお部屋全体の空気を循環させるため、フィルターの目詰まりや汚れは空気環境に直結する。本格的な冷房シーズンを迎える前に、自宅や仕事場のエアコンの機能、およびフィルターの状態を一度チェックすることが、効率的な節電と快適な環境維持への近道となる。

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出典:パナソニック「2026年 夏のエアコン利用と節電・節約意識に関する実態調査」より

文=飯島範久

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