宇宙

2026.06.01 18:00

夕空に金星と木星が鮮やかに「キス」をする 天文学上の夏が始まる6月の夜空

北アフリカ・モロッコ北東部の町ウジダで2023年3月1日に撮影した金星と木星の大接近(Brahim FARAJI, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

北アフリカ・モロッコ北東部の町ウジダで2023年3月1日に撮影した金星と木星の大接近(Brahim FARAJI, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

北半球の天文ファンにとって、6月は1年で最も夜が短い1カ月だ。一方で、明るい惑星や繊細な三日月が宵の空を彩るため、気軽に星空を楽しむのにうってつけの時期でもある。今月いちばんの見どころは、日没後の西の低空で金星と木星が織りなす見事な大接近で、水星の共演も合わせて楽しみたい。新月の前後には貴重な暗い夜空が訪れ、その後に夏至が到来し、月末には「ストロベリームーン」の満月が昇る。

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2026年6月の夜空についてまとめた。

天文カレンダー

・6月5日(金):「宵の明星」が見ごろ

金星が夕方~宵の空で見ごろを迎える。場所によっては日没時の高度が約30度に達する。6月をほぼ通して、日の入り後の西の低空では金星、木星、水星が仲良く輝く。

イタリア中部にある城砦ロッカ・カラーショと、金星と木星の大接近。2022年4月30日撮影(Lorenzo Di Cola/NurPhoto via Getty Images)
イタリア中部にある城砦ロッカ・カラーショと、金星と木星の大接近。2022年4月30日撮影(Lorenzo Di Cola/NurPhoto via Getty Images)

・6月8日(月)~10日(水):金星と木星がランデブー

日没後、西の低空で金星と木星が大接近し、印象的な共演を披露する。

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・6月14日(日):繊細な月とすばるが共演

月齢28の非常に細い月が、日の出1時間前の東北東の超低空で、おうし座のプレアデス星団(M45、和名すばる)の近くに昇る。

2026年6月14日、日の出1時間前(東京:午前3時25分)の東北東の空(Stellarium)
2026年6月14日、日の出1時間前(東京:午前3時25分)の東北東の空(Stellarium)

・6月15日(月):「スーパームーン」の新月

今年最も地球に近い「スーパームーン」の新月が、短くとも貴重な闇夜の到来を告げる。天体観測のチャンスだ。

・6月16日(火):水星が東方最大離角

水星の見かけの位置が太陽から最も離れて東方最大離角となり、日の入り直後の西の低空で見つけやすくなる。

水星が東方最大離角(国立天文台)
水星が東方最大離角(国立天文台)

・6月17日(水):三日月が木星に接近

日没後、西の空で三日月が木星のすぐ上に見える。左上には金星が輝き、右下には水星が光っている。

月が金星、木星、水星に接近(国立天文台)
月が金星、木星、水星に接近(国立天文台)

・6月18日(木):細い月と金星、プレセペ星団

日の入り後、月齢3の細い月が金星の左上に浮かぶ。金星の左側に、散開星団のプレセペ星団(M44)を探してみよう。

2026年6月18日、日の入り1時間後(東京:午後7時59分)の西の空(Stellarium)
2026年6月18日、日の入り1時間後(東京:午後7時59分)の西の空(Stellarium)

・6月21日(日):夏至

日本時間21日午後5時24分に、北半球は夏至を迎える。1年で最も昼が長く、夜が短い日であり、これを境に天文学上の夏が始まる。南半球ではその逆に、冬が始まる。

・6月30日(火):ストロベリームーンの満月

米先住民の農事暦で「ストロベリームーン(野イチゴの月)」と呼ばれる6月の満月は、日本時間午前8時57分に満月の瞬間「望」を迎え、日没後まもなく南東の空に昇ってくる。

英イングランド東部イーリーの名所イーリー大聖堂の背後に昇る6月の満月「ストロベリームーン」。2018年6月28日撮影(stock.adobe.com)
英イングランド東部イーリーの名所イーリー大聖堂の背後に昇る6月の満月「ストロベリームーン」。2018年6月28日撮影(stock.adobe.com)

惑星の大接近を堪能しよう

6月は、今年最も美しい惑星の共演で幕を開ける。日の入り約30~45分後に西北西の低空を見ると、夕闇の迫る空に輝く「宵の明星」の金星と木星が並んでいる。2つの惑星が最も接近するのは9日で、その距離はわずか1.5度だ。もっとも、空が晴れてさえいれば8日~10日のいつでも見ごろといっていい。夕方~宵の早いうちなら、金星と木星の右下に水星がひととき見えるだろう。

金星と木星が接近(国立天文台)
金星と木星が接近(国立天文台)

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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