経営・戦略

2026.06.05 11:15

楽天食品ECの「低評価レビュー」を詳細に文章化する、消費者の心理とは

プレスリリースより

プレスリリースより

楽天市場で食品を購入する際、レビュー評価の高さを参考にする人は多いだろう。しかし商品の実態が多く含まれているのは、高評価レビューではなく低評価レビューかもしれない。

ECコンサルティング・運営サポートを行なっている株式会社GOATが発表した「楽天食品ECレビュー分析レポート」では、楽天市場の食品カテゴリ上位48商品、計1721件のレビューを分析。その結果から、楽天市場特有の購買行動やレビュー傾向が明らかになった。

【調査概要】
調査対象:楽天市場食品カテゴリ上位48商品
レビュー件数:1721件
対象カテゴリ:冷凍食品、和菓子・洋菓子・スイーツ、乾物・乾燥食品、健康食品・サプリメント、調味料・ドレッシング
調査時期:2026年5月

本文付きレビューの多くは低評価

レポートによると、レビュー全体の約6割は本文のない星評価のみの投稿だった。一方で本文付きレビュー662件を分析すると、低評価レビューが全体の約57%を占めていた。カテゴリ別では、冷凍食品の低評価率が65%、スイーツが64%、乾物が60%となり、健康食品・サプリメントは45%、調味料・ドレッシングは44%だった。

低評価レビューには「商品の品質への不満」「配送や日時指定のトラブル」「内容量やサイズへの不満」「品質のばらつき」などが具体的に記載されており、改善点が詳細に書かれる傾向が見られた。

AmazonやYahoo!とは異なる購買構造

レポートでは、楽天市場にはAmazonやYahoo!ショッピングとは異なる特徴があるとも指摘。楽天市場ではポイント経済圏や大型セールイベント、ギフト需要、縦長の商品ページなどが購買行動に影響していると分析。そのため食品購入も単なる自家消費だけではなく、父の日や母の日などの贈答需要が多く、レビューにもその特徴が表れていた。

冷凍食品カテゴリでは「父の日に間に合わなかった」「贈り先から不評だった」といったギフト利用時の不満が目立ったほか、日時指定の失敗や配送遅延に関する指摘も多く見られた。

次ページ > 長期リピーターは商品の変化に敏感

文=福島はるみ

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事