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世界経済フォーラムが行った調査によると日本の「ジェンダー・ギャップ指数」は世界でも最下層。「女性の社会進出」が声高に叫ばれているが、その実態は目を覆うばかりと言ってもいい。そんななかでも、女性ならではの強みを生かして実績を上げ続け、破綻寸前の企業の再生を託された女性がいる―。

(中略)
だが、現実にはまだウーマノミクスは絵に描いた餅でしかない。数字の上では女性が活躍する企業は増えているように見えるが、実際の職場で働く女性の視点で見ると、現代社会は相変わらず「働きにくい企業環境」が蔓延している。(中略)

女性の活躍を本気で推進するなら、数値実績を上げることだけではなく、こうした女性の社会進出を妨げている「見えにくい壁」を突破していく必要がある。
 これまで企業社会で成功を収めた女性たちはみな、この「見えにくい壁」を政府の旗振りや、数字合わせの企業努力ではなく、自力で突破してきた者たちばかりなのだ。

(中略)林はそのスーパートップセールスにお願いし て名刺をもらった。その名刺をじっと眺め、「私は必ず来年この人に追いつく」と誓ったという。そして、翌年林はこのスーパートップに並んでしまう。
「男性社会の中で女性がひとりで、顔も向けてもらえなかった。常によそ者扱いされる。自分が切り開かなければ必要がない人間だったからです。
BMW東京で支店長を務 めていたとき、今度はライバル会社・ファーレン東京(現・フォルクスワーゲンジャパン販売)から社長としてスカウトされた。異例のことだったが、林の行くところは営業成績がぐんと上がるという話を聞きつけてのことだった。ファーレン東京では4年間で累積累損をすべて一掃した。それを見たBMW東京からは「戻ってこい」と声がかかった。しかも、社長としてだ。
 古巣のBMW東京に戻り、社長として辣 腕を振るっていたところへ新たに投げかけられたのがダイエー再生という「挑戦」だった。
 ダイエーでも林は「人を大事にする経営」を心がけ、パートナーの樋口泰行(現・日本マイクロソフト社長)とともに力を尽くし、 成果を上げていった。そして再生への道筋 をつけた2008年に林はダイエーを退き、日 産自動車を立て直したカルロス・ゴーンに請 われて日産の執行役員へ転身した。その翌0 9年にはこれも請われて横浜市長に出馬し、当選。仙台市に続いて史上 2人目の指定都 市の女性市長として注目を浴びたのは記憶に新しい。そして、この林の名を一躍全国区に押し上げたのが、昨年実現した「待機児童ゼロ」だ。全国ワーストワンからのまさかの逆転劇。
だが、そのバックボーンには、男性優位の社会のなかで闘ってきた経験があることを忘 れてはならない。(以下略、)

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