AI

2026.06.02 12:00

アンソロピック中小企業部門責任者が語る、AIに「実務を任せる」スキルとワークフロー

Photo Agency - stock.adobe.com

Photo Agency - stock.adobe.com

行く先々で「Claude、Claude、Claude」だ。Anthropic(アンソロピック)が2026年初めにClaude Coworkをリリースして以降、このAIプラットフォームは急成長を遂げ、同社の売上高と企業価値の予測は急上昇している。現場でも、私の中小企業クライアントの間で、Claudeを自社データに接続し、業務の分析やインサイトの獲得に活用する動きが広がり始めている。

Anthropicはこの機会を逃さない。

請求書督促など15のスキルをまとめた、中小企業向け「Claude for Small Business」

同社の米国中小企業部門責任者であるリナ・オックマンは、中小企業にAIツールの活用法を教えるため、全米各都市を巡るツアーを率いている。そして当然ながら、同社が最近ローンチした「Claude for Small Business」のプロモーションも兼ねている。これは、QuickBooks、HubSpot、PayPal、DocuSignといった多くの人気中小企業向けアプリケーションとの、すぐに使える連携機能をバンドルしたClaudeである。

こうしたコネクター(連携機能)の多くはすでに存在していたが、「Claude for Small Business」はそれらをひとまとめにし、さらに重要な点として、請求書の督促、リードの優先順位付け、フォローアップメールの作成、税務・会計資料の準備、給与計算の準備状況確認、マーケティングキャンペーンの作成などを行うための15の事前作成済みスキル(Agent Skills)一式を含んでいる。これにより顧客は、こうしたシステムに蓄積してきた情報を使って、実際にAI活用を始められる。

「『Claude for Small Business』は中小企業向けのAIワークフローアシスタントです」とオックマンは語る。「ツールを接続し、ビジネスコンテンツを理解し、人間の承認プロセスを組み込みながら、バックオフィス、顧客対応、財務、マーケティング業務の実行を支援するよう設計されています」。

(編注:スキル[Agent Skills]とは、Anthropicが定義する、指示・スクリプト・関連リソースをひとまとめにした再利用可能な機能パッケージを指す。必要なときにだけ読み込まれ、特定の作業をClaudeに反復可能な形でこなさせる仕組みとなっている。文書作成などの汎用スキルに加え、独自スキルの作成も可能。複数のスキルを組み合わせ、一連の作業の流れ[ワークフロー]として実行させることもできる)

次ページ > 中小企業はAIにより多くを求めている

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事