投資家への教訓
この記事を読んだほとんどの投資家の最初の反応は、従来型の防衛産業複合体に手を伸ばすことだろう。ロッキード・マーティン、レイセオン、ノースロップ・グラマン。だがその直感は不十分である。プライム企業はいまもミサイル、戦闘機、艦艇を売る。しかし、ウクライナのスタックが実際に動作するためのコンピュート、データ・インフラ、ネットワーク基盤、モデル・レイヤーを構築しているのは、彼らではない。
このダイナミクスから恩恵を受ける立場にある企業は、国防総省のサプライヤー一覧というより、AIインフラ・スタックに近い。
コンピュートとチップ
カスタム・シリコン、GPUアーキテクチャ、CPUのIPが基盤である。エヌビディア、Broadcom、Armがこのレイヤーに位置する。
ネットワーキング
現代のAIクラスターは、継続的な負荷下にある巨大な相互接続システムだ。Arista Networksはクラスターが依存する高帯域スイッチングを構築し、Astera Labsのような接続性の専門企業も並ぶ。
ソブリンデータ・インフラ
政府との関係を持つハイパースケーラーや大規模データ基盤こそが、ソブリンAIのモデルの学習と推論が実際に稼働する場所になる。政府ワークロード向けのMicrosoft Azureや、オラクルのソブリンクラウド導入が最も分かりやすい例だ。
データセンター建設
Quanta Servicesのように、スーパーコンピューティング施設を物理的に建設するエンジニアリングおよび建設企業も、同じ波から別の取り分を獲得する。
安価なチップを知能化されたネットワーク兵器に変えるスマート・ハードウェア・レイヤーは、依然として多くが非公開企業である。Anduril、Shield AI、そしてSwift Beat自身が、このカテゴリーで最も頻繁に挙げられる名だ。現時点で、これらは公開市場で投資可能ではない。投資可能なのは、それらのサプライヤーである。
ウクライナ戦争は、防衛プライム企業を時代遅れにしているのではない。今後10年の新規支出が実際にどこへ向かうのかを示しているのだ。
その下で動いているもの
現代の戦争が、容易で、クリーンで、安価になったわけではない。ウクライナ戦争は、AIがオフィスから、人類の競争の中でも最も古く、最も苛烈な領域へ移行したことの証拠である。ウクライナは、小国が大国の隣国に対して生き延びるために、戦争をよりネットワーク化し、よりデータ駆動にし、より経済的に非対称にするとはどういうことかを示している。この教訓はウクライナの国境で終わらない。今後10年の調達をめぐり、あらゆる軍隊の考え方を書き換えるのだ。
これがシュミットの「6000ドル(約95万4000円)のドローン」という計算の中に隠れている物語だ。ロッキードの話ではない。その下で何が動いているかという話なのだ。


