これを裏付ける根拠は以下のとおりだ。
・データセンター売上高は2026年第1四半期に前年同期比57%増の58億ドル(約9230億円)となり、全社売上高の56%を占めた
・サーバーCPUの売上シェアは2026年第1四半期に過去最高の46.2%に達し、インテルに対する前進が続いていることを示した
・経営陣は2026年第2四半期のサーバーCPU売上高が前年同期比で70%超増加すると予想し、需要増を示唆した
・Instinct GPUとEPYC CPUについて、マイクロソフト、Oracle、メタ、OpenAIとの大型顧客獲得および協業強化が発表された
主要なリスク、AIアクセラレーターのサプライチェーンにおけるエヌビディアへの従属
投資仮説に対する最大のリスクは、重要部材のサプライチェーンにおける従属的な立場により、AMDがAI需要を十分に取り込みきれない点にある。報道によれば、エヌビディアはTSMCの先端CoWoSのパッケージング能力とSKハイニックスのHBM供給の相当部分を2026年まで確保しているという。これは、AMDのInstinct GPUがどれほど競争力を持ち、市場需要がどれほど強くとも、生産能力を制約し得る構造的な制限となる。
メカニズム
生産上の制約によってAMDが顧客需要を満たせず、売上高や市場シェアが期待に届かない。その結果、「超成長」ストーリーが損なわれ、バリュエーション・マルチプルが大幅に切り下げられる。市場はAMDを、エヌビディアの真の競合ではなく、供給制約を抱える第2のプレーヤーとして再評価することになる。
TSMCの供給能力が不足すれば、製造設備への大規模投資を進めるインテルが恩恵を受ける可能性がある。
これを支える根拠は以下のとおりだ。
・競合分析では、エヌビディアが重要なTSMCのCoWoS能力とHBM供給の過半数(50%超)を押さえていることを理由に、AMDの「インフラ」は「エヌビディアに比べて劣る」とされている
・J.P.モルガンのレポートは、TSMCの3nm能力が2026年以前に上限に達し、2年以上にわたる潜在的な供給ギャップを生む可能性を指摘した
・リスク分析では、「TSMC先端ノードおよびCoWoS能力の制約」を、今後6〜9カ月における高確率・高影響のリスクとして特定している


