米国時間5月29日、デル・テクノロジーズ創業者のマイケル・デルがメタのマーク・ザッカーバーグCEOを抜き世界で6番目の富豪となった。一部のアナリストは同社が発表した四半期決算を「私たちがこれまでに見てきたなかで最も印象的な四半期の1つ」と評し、株価は過去最大の高騰を記録した。
デルの株価は29日の取引開始直後に32.1%急騰し、日中の上昇率としては過去最大を記録した。これまでの最大記録は2024年3月の31.6%だった。
フォーブスの『リアルタイム・ビリオネア・リスト』によると、この株価急騰によってデルの推定資産額は前日比358億ドル(約5.69兆円。1ドル=159円換算)増の2459億ドル(約39.1兆円)に達した。ザッカーバーグ(約34.28兆円)を抜いて世界第6位の富豪へと浮上している。1つ上の順位に位置するのはオラクルのラリー・エリソン(約42.36兆円)で、彼の資産も同日に135億ドル(約2.15兆円)増加した。
デルが28日に発表した第1四半期決算は、EPS(1株あたりの純利益)が4.86ドル、売上高が438億ドル(約6.96兆円)となり、ファクトセットがまとめた市場予想の2.96ドル、357億ドル(約5.68兆円)をそれぞれ大幅に上回った。これは主に、同社のAIサーバー事業の売上高が前年比757%増の161億ドル(約2.56兆円)へと急増したことによるものである。
デルはまた、通年のAI関連売上高の見通しを、2月に提示していた500億ドル(約7.95兆円)から600億ドル(約9.54兆円)へと上方修正した。これは前年を144%上回る水準だ。
モルガン・スタンレーのアナリストらは29日のリサーチノートで、「見当違いをしてしまった」「みずからの誤りを認めて反省している」とした上で、「特にコンポーネント業界全体で起きている状況を背景に考えると、今回の決算は私たちがこれまでに見てきたなかで最も印象的な四半期決算の1つだ」と述べている。
また、ムーア・インサイト&ストラテジーのチーフアナリストであるパトリック・ムーアヘッドは、デルの決算を「これまでに見たこともないような大勝利」だと評価した。



