サイエンス

2026.06.10 18:00

なぜ陸上生物だけがくしゃみをするのか、鼻の免疫を守る驚きの進化プロセス

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すべての動物がくしゃみをするのか?

この地球上でくしゃみをするのは人間だけではない。犬、猫、馬、猿の仲間やネズミの仲間など、哺乳類の多くがくしゃみをする。鳥類も、くしゃみのような呼吸器からの排出行動を示し、爬虫類の一部にも同様の行動が見られる。

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これらのグループを通じて、その機能は概ね同様と考えられる。すなわち、気道から刺激物、病原体、粘液、寄生虫、あるいは過剰な分泌物を除去するためにくしゃみをするのだ。

だが、すべての動物がくしゃみをするわけではない。くしゃみをするのに必要な解剖学的器官がそもそもない動物もいるからだ。くしゃみをするには、通常、以下のようないくつかの要素が必要となる:

・圧力をかけて空気を送り出す呼吸器系
・刺激を感知できる感覚器官
・反射を調整する神経経路
・物質を力強く排出できる気道

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例えば魚は、哺乳類のような意味でのくしゃみはしない。魚にも鼻孔はあるが、これは通常、呼吸よりも嗅覚に関与している。魚は、鼻腔や肺を通して体内に空気を送り出すのではなく、エラを通して水を循環させる。一部の魚は、水や異物を勢いよく吐き出すことがあるが、これは本物のくしゃみとは見なされない。

昆虫の場合はさらに異なる。昆虫の呼吸器系は、気門と、そこから分岐した気管から構成されており、酸素を体全体に直接送り届ける。鼻腔のような中央集約型の気道はなく、脊椎動物に見られるようなくしゃみ反射をする証拠も認められない。

進化という視点から見ると、これらの例は、くしゃみは「陸上での生活」に密接に関連しており、粒子、胞子、煙、アレルゲン、微生物などが混じった地上の空気を呼吸することの難しさと関係していることを示している。

生物は、圧力を利用して空気を吸い込む呼吸システムを進化させてきたが、同時に、そうしたシステムを守るための仕組みも必要となった。そうした劇的なドラマのなかで生まれたくしゃみは、進化の過程のなかでも最も古い形の「掃除」の一つと言えるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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