コーディングは2倍速くなり、質の低いコードが広がる
業界全体がAIによって、より多く、より速く生産するようになっていることは、ほとんど驚きではない。レポートによれば、コーディング速度は過去1年で2倍になり、成長はなお加速している。平均的なコード変更は1年前の2.5倍の規模になっており、変更行数が1000行を超える「メガ」コード変更も、ますます一般的になっている。
このブームは、同時に反動ももたらしている。「バイブ・スロップ」、つまり、すばやく出荷されるものの壊れやすい、質の低いAI生成コードである。最近では、AIエージェント「OpenClaw」(オープン・クロウ)を手がけるトップ開発者2人が、世界にあふれるバグだらけで危険なコードの量について深く懸念していると、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に語った。週末には、Uber(ウーバー)の業務責任者が、AIトークンの使用量増加と有用な消費者向け機能との間にいまだ関連が見えないため、AI予算を正当化することが難しくなっていると述べている。
カリエロによれば、Cursorは法人顧客に対し、トークン効率について学んでもらう取り組みを進めてきた。「私たちは、管理者が自分たちの視点からこの状況に対応できるよう支援しようとしています」と彼は語った。「同時に、何が起きているのかについての分析データをすべて示し、管理者自身が結論を出せるようにしています」。
Anthropicの進歩でCursorが守勢に回る
このレポートが出たのは、Cursorが生成AIコーディング市場の激しい競争の中で舵取りを迫られているさなかだ。MITで出会った4人の友人によって2022年に設立されたCursorは、AIコーディングという新興分野で早くから先頭を走り、注目を集めていた。
しかし、Anthropicと同社のClaude Codeツールの大きな進歩により、Cursorや他のコーディング系スタートアップは守勢に回っている。Anthropicが2025年末に、AIコーディング分野のゲームチェンジャーと業界全体で受け止められたOpus 4.5モデルをリリースした後、Cursorは市場での自社の領域を守るため、社内で「戦時体制」に移行した。Cursorは個人開発者向けツールとして始まったが、現在は法人向け販売に注力している。年換算売上高30億ドル(約4770億円。1ドル=159円換算)のうち75%は他社からの売上だと、同社はフォーブスに明らかにした。法人事業は第1四半期に3倍に成長したという。
SpaceX、IPO後にCursorを買収する見通し
その後、CursorはSpaceXとの間で600億ドル(約9.54兆円)規模の契約を結んだ。SpaceXのスーパーコンピューター「Colossus」(コロッサス)で同社のモデルを訓練する内容で、今年後半のSpaxeXのIPO後まもなく、イーロン・マスクの宇宙・AI企業SpaceXがCursorを買収する見通しだ。この買収によって製品が終了することはないとカリエロは述べ、インフラの強化によってCursorのモデルは性能向上が見込めると説明した。
「私たちは長い間、計算資源に制約されてきました。ですから、その状況から抜け出せるのは非常に楽しみです」と彼は語った。


