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2026.06.18 13:15

片山大臣の英語テクニック、彼女はダボス会議の発言で「異文化の溝」をどう埋めたか

(写真は"The 2026 IMF/World Bank Spring Meetings"から、Getty Images))

良い<本論>とは何か

<本論>とは<主張>や<結論>を支える部分である。

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ここでいう「支える」とは、聞き手が「あぁ、だからこの結論になるのか」と自然に納得できる状態を生み出すことを指している。

まずはダメな例を見てみよう。

<主張>俺はアイスが好きだ。

<本論>だって好きだから。

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これは<本論>ではない。そもそも理屈や理由の部分が存在しないからだ。次も駄目な例だ。

<主張>俺はアイスが好きだ。

<本論>だって俺は冷たいものが好きだからね。

一見良さそうだが、この<本論>では「アイス」である必要がなくなる。冷たいものが好きなら、ジュースでも氷でもよくなってしまう。聞き手に余計な解釈の余地を与えてしまうため、ストレートな<本論>とは言い難い。

次も同様だ。

<主張>俺はアイスが好きだ。

<本論>だって甘いものが好きだから。

これもアイスを支えられていない。甘いものなら、ジュースでも甘酒でもあんぱんでも成立してしまうからだ。

一方で、

アイスの口溶けが好きなんだ。

という<本論>であれば、アイスそのものを支えている。聞き手は「なるほど、だからアイスが好きなんだ」と自然に納得できる。

ただし注意点もある。もし「口溶け」という感覚が相手に共有されていないなら、この<本論>も良い例ではなくなる。今度は「分かりにくい」からだ。

つまり、良い<本論>とは、

自然に納得できること

そして

相手にとって分かりやすいこと

の両方を満たす必要がある。

このような<本論>を作る練習は、ローコンテクスト流コミュニケーションに慣れていくプロセスそのものでもある。

ハイコンテクスト流で言えば、「空気を読む練習」に近い作業だと考えるとイメージしやすいだろう。

補足資料

<数字を使った本論テクニック>

以下、実際の大臣の回答の英語と日本語を参考までに紹介する。実は片山大臣の構成の特徴として<主張>を入れずに<本論>から<結論>へ向かう回答が多い。加えて、このような回答の習慣から、<背景>と<本論>を一緒にしている回答が多い。このことを述べた上で以下、参考になれば幸いだ。

次ページ > 数字を使った本論テクニック(1)

文=松樹悠太朗 編集=石井節子

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