英語の行間と<本論>
簡単な復習になるが、ローコンテクスト流のコミュニケーションでは、次のような流れで話が構築されることが多い。
1.背景
2.主張
3.本論
4.議論
5.結論
この構成は、「ストレートな表現」を生み出すための土台である。日本語における「空気を読む」というコミュニケーションルールの英語版、と考えるとイメージしやすいかもしれない。
話す側はこの構成で考えを整理し、聞く側もまた、このような構成で話が展開されることを期待しながら聞いている。もちろんイレギュラーはあるが、基本的にはこの順番も尊重される。
この構造を無視して話を進めることは、日本語で言えば「空気を読まずに会話する」ことに少し似ている。コミュニケーションの停滞や誤解、認識のズレにつながりやすくなる。
例えば次のような会話を見てみよう。
1.背景
いやー暑いね。(今から話すことは「暑い状況」にいる上での話ね、と説明している。)
2.主張
俺、アイスクリームが大好きなんだ。
3.本論
暑い時に頬張るアイスは体の熱を奪ってくれるよね。
また甘さが体力を与えてくれるように感じる。
さらにアイスクリームの口溶けも大好きなんだ。
4.議論
暑い中汗をかいて少し疲れた時にアイスクリームを食べたくない奴なんているのかな?
5.結論
あぁ、俺はアイスクリームが大好きだ。

本稿で掘り下げたのは、この<本論>の部分である。
<本論>とは、自分のメッセージや考えを支える「理屈・理由」の部分とも言える。すなわち、「なぜ自分はそう考えるのか」を説明する場所だ。
したがって、この<本論>が良ければ良いほど、自分の<主張>は相手に明確に伝わる。
実際のレッスンやコンサルティングでは、この感覚を身につける練習として、二文ショートエッセイなどを行っている。
まず自分の<主張>を述べる。次に Because を使って<本論>を展開する。
例:
I like ice cream.
Because I love the smooth texture and it refreshes me when it is hot.
このような練習を繰り返すことで、「どのような理屈が相手に伝わりやすいのか」を体感的に学んでいくことができるのだ。


