キャリア

2026.06.18 13:15

片山大臣の英語テクニック、彼女はダボス会議の発言で「異文化の溝」をどう埋めたか

(写真は"The 2026 IMF/World Bank Spring Meetings"から、Getty Images))

そして、その構成を支える重要な要素が<本論>である。実際にビジネス英語指導やコンテクスチュアル・ランゲージ戦略のコンサルティングにおいても、クライアントには<本論>を組み立てる練習を繰り返し行ってもらっている。

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なぜなら、練習を重ねることで、分かりやすい<本論>を作れるようになるだけでなく、「どのような内容が相手にとって理解しやすいのか」を体験的に理解できるようになるからだ。

これは、日本社会で育つ中で「空気を読む」というコミュニケーションを自然に身につけていくことと似ている。英語圏では、本稿で扱ったような構成を用いて対話する傾向があり、日常会話や議論を通じて、相手にとって理解しやすい<本論>を構築する感覚が磨かれていく。

このようなコミュニケーションスタイルの違いを理解し、相手の文化に合わせるための練習を重ねることは、単に英語力を高めることだけを意味しない。それは相手のコミュニケーション文化への理解と敬意につながるだけでなく、国際コミュニケーションの円滑化、さらには取引・連携・協力における相互理解の深化にもつながっていくだろう。

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コラム

「コンテクスチュアル・ランゲージ」とは、筆者が用いている概念であり、言語を単なる翻訳対象としてではなく、その言語が前提としている文脈設計や論理構造まで含めて捉える視点である。

そもそも言語には、「何を明示し、何を暗黙の了解として扱うか」という、いわば“行間の扱い方”のルールが存在している。

一般的に英語は「ローコンテクスト」、日本語は「ハイコンテクスト」と分類される。筆者はこれを「行間の幅」という感覚で捉えている。英語は行間が狭く、よりストレートな物言いを好む。一方、日本語は行間が広く、「空気を読む」ことが期待される文化である。

そして「コンテクスチュアル・ランゲージ戦略」とは、このような行間の扱い方の違いを前提に、メール・プレゼン・ディスカッションなどをどのように構築するかを考える実践的アプローチを指している。うにメールやプレゼンを構築し、さらにはディスカッションに臨むかという実践的アプローチを指す。

次ページ > 英語の行間と<本論>

文=松樹悠太朗 編集=石井節子

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