そして、その構成を支える重要な要素が<本論>である。実際にビジネス英語指導やコンテクスチュアル・ランゲージ戦略のコンサルティングにおいても、クライアントには<本論>を組み立てる練習を繰り返し行ってもらっている。
なぜなら、練習を重ねることで、分かりやすい<本論>を作れるようになるだけでなく、「どのような内容が相手にとって理解しやすいのか」を体験的に理解できるようになるからだ。
これは、日本社会で育つ中で「空気を読む」というコミュニケーションを自然に身につけていくことと似ている。英語圏では、本稿で扱ったような構成を用いて対話する傾向があり、日常会話や議論を通じて、相手にとって理解しやすい<本論>を構築する感覚が磨かれていく。
このようなコミュニケーションスタイルの違いを理解し、相手の文化に合わせるための練習を重ねることは、単に英語力を高めることだけを意味しない。それは相手のコミュニケーション文化への理解と敬意につながるだけでなく、国際コミュニケーションの円滑化、さらには取引・連携・協力における相互理解の深化にもつながっていくだろう。


