報道によれば、イーロン・マスクはテスラとスペースXを合併させる可能性について協議を行ったとされる。スペースXの新規株式公開(IPO)が見込まれる中、予測市場の参加者やウォール街は、マスクが率いる巨大企業同士が将来的に統合されると予想している。
CNBCは米国時間5月27日、事情に詳しい複数の関係者や、社内でこの取引が公然と議論されていると主張するテスラ従業員の話を引用し、マスクがスペースXとテスラを統合する可能性について話し合ったと報じた。
先週のスペースXによるIPO申請の直後、ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリストであるダン・アイブスはXへ投稿し、テスラとスペースXが2027年に合併する確率を80%以上と見積もっていると述べた。さらにアイブスはレポートの中で、「両社の事業が1つの組織として統合されるための基礎はすでに整っている」と記している。
AI市場の支配力をさらに高めるというマスクの目標において、スペースXとテスラの合併は彼の「究極の目的」となる可能性があるとアイブスは述べ、この取引が2027年上半期にも実施されるとの見方を示した。
ガーバー・カワサキ・ウェルス&インベストメント・マネジメントのロス・ガーバーCEOは、スペースXとテスラは対等に合併するのではなく、最終的にスペースXがテスラの支配権を握る可能性が高いと指摘した。これは、2025年にxAIが330億ドル(約5.25兆円。1ドル=159円換算)でXを買収した取引と同様の構図であり、マスクの複数の企業がさらに「1つのイーロンの塊」へとまとめ上げられることになるという。
現状、テスラとスペースXのいずれもがフォーブスによるコメント要請に応じていない。
予測市場はスペースXとテスラの合併を有力視
予測市場のカルシでは、2027年5月1日より前にテスラとスペースXが合併する確率は52%(27日時点)とされている。また、2027年4月1日より前(45%)、2027年3月1日より前(37%)と、時期が早まるにつれて予想確率は低くなる。5月上旬にスペースXがIPO申請を行う以前には、この確率が76.7%にまで急上昇する場面もあった。また、同じく予測市場のポリマーケットでは、2026年末までの合併の予測確率は32%とされている。
スペースX、早ければ6月12日にも上場可能になる見通し
スペースXが米証券取引委員会(SEC)に提出したIPO申請書が先週開示されたことで、早ければ6月12日にもティッカーシンボル「SPCX」での上場が可能になる見通しだ。スペースXは1兆7500億ドルから2兆ドル(約278.25~約318兆円)の評価額を目指していると報じられており、2019年にサウジアラムコが記録した過去最高額の1兆7000億ドル(約270.3兆円))を上回る可能性がある。



