現地では深刻な物資不足も
エボラ出血熱対策を困難にしているのはこうした暴力行為だけではない。米公共ラジオ放送(NPR)の報道によると、首都から離れた遠隔地であるイトゥリ州の地理的要因に加え、インフラが相対的に不足していることがエボラ出血熱の封じ込めを難しくしているという。イトゥリ州は鉱山地帯であるため、仕事のために頻繁に往来する人々が帰宅する際にウイルスを拡散してしまう可能性がある。また、医療従事者らは医薬品、マスク、手袋、フェイスシールド、検査キット、遺体袋、水道水、石鹸といった基本物資の深刻な不足にも直面している。
複数の慈善団体や公衆衛生の専門家は、近年米国や欧州諸国が実施してきた国際援助の削減を非難しており、監視システムや緊急物資のための資金が提供されていれば、今回のアウトブレイクをより迅速に特定できた可能性があると指摘した。
また、現地の職員らは、いわゆる「エボラ・ビジネス」に憤る国民感情とも戦っている。過去のアウトブレイクでは企業の不正行為や詐欺の告発が相次ぎ、一部の住民は支援団体が危機をわざと長期化させることによって利益を得ていると信じているためだ。


