経営・戦略

2026.05.28 10:00

ロビンフッド、AIエージェントを利用した「株式の自律取引機能」を提供へ

Thomas Fuller/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

Thomas Fuller/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

株式取引アプリのロビンフッドは、プラットフォーム上で利用できるAIエージェント機能を発表した。これにより、ユーザーが自身のAIエージェントを自律株式トレーダーとして機能させたり、AIエージェントがユーザーに代わり、バーチャルクレジットカードを利用して株式を購入したりすることが可能になる。

ユーザーは通常の口座とは別のエージェント取引専用口座を開設でき、その口座の資金を使ってAIエージェントが自律的な株式売買を行う。

同社によると、ユーザーはこの自律取引をいつでも一時停止できるほか、ユーザーが求めればエージェントが実行する取引を事前に確認することもできるという。

このエージェント取引機能はベータ版として提供が開始され、当初は現物株取引のみをサポートする。オプションや暗号資産、イベント契約(予測市場)、先物の取引については今後のアップデートで段階的に追加される予定だ。

また、同プラットフォームでは、ロビンフッド・ゴールドカードの保有者を対象に、バーチャルクレジットカードを通じてエージェントが「ユーザーに代わって支払いを行う」機能も提供する。

ロビンフッドによると、ユーザーはエージェントの制限支払い額を各自で設定できるほか、エージェントが購入を試みるたびに手動での承認を必須とするように設定することも可能だという。

米国時間5月27日現在、ロビンフッドの創業者であるブラッド・テネフの推定資産額は46億ドル(約7314億円。1ドル=159円換算)で、彼は世界第924位のビリオネアだ。

テネフの資産は、主にロビンフッドの成功によって築かれたものである。ロビンフッドは新型コロナウイルスの流行期に個人投資家の間で人気が爆発し、その後も暗号資産や予測市場など、他のビジネス分野へと拡大を続けている。テネフは27日付けの声明で、「当社の使命は常に、すべての人に対して金融を民主化することであり、今回の発表により、その使命の領域がAIエージェントへと拡張される」と述べた。

他の金融事業者の間でもAIエージェントを自社のビジネスに統合しようとする動きが進んでいる。3月には、バイナンスの創業者であり億万長者でもあるチャンポン・ジャオが所有する暗号資産ウォレットアプリ「Trust Wallet」が、AIエージェントを利用した暗号資産の自律取引機能を発表した。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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