2025年の世界ワイン消費国トップ10(単位:100万mhl)
・米国:3190万mhl(-4.3%)
・フランス:2200万mhl(-3.2%)
・イタリア:2020万mhl(-9.4%)
・ドイツ:1780万mhl(-4.3%)
・英国:1230万mhl(-2.4%)
・スペイン:940万mhl(-5.2%)
・ロシア:800万mhl(+5.5%)
・アルゼンチン:750万mhl(-2.6%)
・ポルトガル:560万mhl(+5.6%)
・オーストラリア:530万mhl(-2.2%)
ブドウ畑の面積と生産設備
ワイン消費と生産と同様に、世界のブドウ畑面積も長期的に減少しているが、その下げはより顕著である。2025年の世界のブドウ畑面積は700万ヘクタール(mha)で、変化は-0.8%と小幅だった。しかし、2002年に780万ヘクタール強だったのを境に、ブドウ畑はほぼ一貫して縮小している。一見すると非常に劇的な減少には見えない(約10%)が、近年は加速しているようだ。
なお「ブドウ畑面積」には、ワインだけでなくジュース、レーズンなど、あらゆる用途向けのブドウ栽培が含まれる点にも注意が必要である。中国、トルコ、インド、イランなどでは、非ワイン用途が大きい。
世界最大のブドウ畑はスペインにあり、ほぼ100万ヘクタール(91万9000ヘクタール)である。2025年には-1.3%縮小した。2020年以降、スペインのブドウ畑は4万2000ヘクタール減っている。比較として、ブルゴーニュ(ボージョレを含む)は約4万4000ヘクタール、シャンパーニュは3万ヘクタール強である。
フランスは世界第2位のブドウ畑面積で74万ヘクタール、4.4%減である。フランスは2020年以降、スペイン以上の急減を経験しており、ほぼ6万ヘクタール(正確には5万9000ヘクタール)失った。現在の抜根施策の下では、この傾向が続く可能性が高い。
スペインとフランスの2国だけで、全体の減少5万6000ヘクタールのうち4万6000ヘクタールを失った。
第3位は中国で73万3000ヘクタール、2024年から変化なし。中国は2000年代初頭に急拡大したが、最近は減少に転じている。2025年に中国はフランスを追い抜き、世界第2位のブドウ栽培国になるのだろうか。フランスの減少が続けば(可能性は高い)、それは十分にあり得る。
一方、欧州の大規模ブドウ栽培国であるスペイン、フランスとは対照的に、イタリアのブドウ畑面積は72万6000ヘクタールと安定しており、-0.3%で、2020年の71万9000ヘクタールからはむしろ増加している。
世界のその他地域は概ね安定しているが、例外(変化が1%超)もある。インド(+2.1%)とブラジル(+9.6%)では拡大している。縮小しているのは、トルコ(-1.3%)、アルゼンチン(-1.9%、2015年以降下落傾向)、チリ(-3.7%、2020年以降減少)、ドイツ(-1.3%)、ハンガリー(-3.4%)である。


