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2026.06.02 16:00

長続きするカップルが共通して持つ「自己分化」という心理的能力

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あるいはその逆のケースもある。相手の気分を引き受ける代わりに、感じすぎないよう自分を守るために距離を置く。難しい会話が始まると、心のどこかを閉ざす。会話に身を入れなくなり、「大丈夫」と言い、話題を変える。それは相手のことを大切に思っていないからではなく、感情をさらけ出すことがあまりにも辛く、その場に居続けることが耐えられないと感じるからだ。

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どちらのパターンも性格上の欠点ではない。だがどちらも恋愛を「仕事」のように感じさせてしまう。常に努力が必要で、終わりがないもののように感じる。だが幸いなことに、自己分化は「あるかないか」というものではない。最も困難に感じるまさにその瞬間に意識的な実践を通して育まれていくものだ。

そのための第一歩はパートナーの口調や沈黙、言葉遣いが自分の感情を一気にあふれさせ、その後の行動を支配する瞬間を特定してどの程度で自分の反応が引き起こされるかに気づくことだ。その刺激と反応のわずかな隙間こそ、このスキルが実際に存在する場所だ。

次に取り組むべきは、ボーエンが「私の立場」と呼んだものだ。これは、自分の考えや感情を相手に変化を要求する形ではなく、あくまで自分のものとして表現する練習のことを指す。「最近、距離を感じている」という言葉は自己分化された表現だ。逆に「あなたは私のために全く時間を割いてくれない」という言い方は、自分の内面の体験を相手の評価と混同し、たいていの場合、会話を閉ざしてしまうような防御的な反応を引き起こす。

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3つめは、直感に反するかもしれないが、パートナーとの関係以外のところで自分のアイデンティティを大切にすることだ。自己分化は困難なことが起きたり対立したときにだけ築かれるものではない。パートナーとの関係とは無関係の趣味や友情、自己意識を維持することで日常生活の中でも育まれていく。より充実した自己を関係に持ち込める人ほど、困難に直面した際に相手に与えられるものが多く、失うものは少なくなる傾向がある。

私たちは「正しい相手を見つければ恋愛は楽になる」という考えに惹かれる。しかし研究が示唆しているのは、ロマンチックさには欠けるものの、自分自身と向き合って心の安定を得たとき、恋愛はより簡単になるという実用的な事実だ。

それは、誰も必要としないほど感情的に距離を置いたり自立したりすることではない。パートナーの現実と自分の現実のどちらかが他方を圧倒することなく、その両方にしっかりと向き合い続けられるような、内面の安定感を育むことを意味する。ほとんどのカップルは本当に関係に求めていることを語る際、「穏やか」「安心」「気楽」といった言葉を使う。私たちの知る限り、自己分化こそがそうした言葉を現実のものとできる心理的な基盤だ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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