2025年10月に12万6000ドルという過去最高値を記録した際の価格高騰は、ブラックロックをはじめとする運用会社が自社ETFのために巨額のビットコインを買い進めたことが原動力となっていた。
その結果、ブラックロックは、マイケル・セイラー率いるストラテジーに次いで2番目に多くのビットコインを保有する企業となった。2024年初頭に同社のビットコインETFが規制当局からの承認を得て以来、ブラックロックは投資家に代わって約80万ビットコインを買い集めている。
XS.comの市場アナリストであるリン・トランは、Eメールでのコメントで、「ビットコインにとってのより大きな弱気材料は、依然としてETFからの資金流出だ」と指摘し、米国のビットコインETFが2026年5月15日から5月22日にかけて6営業日連続の純流出を記録し、その純流出総額が約15億5000万ドル(約2469億円)に達したことを示すSoSoValueのデータを挙げた。
「純流出額は5月18日だけでも6億4800万ドル(約1032億円)に達し、なかでもブラックロックのiShares Bitcoin Trust ETFからは4億4800万ドル(約714億円)が流出した。これは機関投資家の需要が依然として比較的弱いことを示唆しており、足元の価格反発が持続的な上昇トレンドに転換するために必要な下支えは存在しない」
さらにトランは、「もしビットコイン価格が8万ドルまで回復できなければ、再び売り圧力が強まる可能性がある。特に、ETFからの資金流出が続き、マクロ経済環境にもいまだ完全な追い風が吹いていないという今の状況ではなおさらだ」と付け加えた。


