暮らし

2026.05.29 16:30

偽りの愛を見抜く方法 激しすぎる愛情は「ラブボミング」という支配の危険性

stock.adobe.com

stock.adobe.com

恋愛に関しては、後から振り返るとすべてがはっきりする。関係が終わった後、「どうしてそれに気づかなかったのか」「なぜもっと早く気づかなかったのか」と自問することは珍しくない。はたから見れば警告サインは明白だ。だが付き合っている当の本人はそうした警告をはっきり認識できない。

advertisement

それは恋愛関係には外部の評価や客観的な採点基準が存在しないからだ。恋愛は徐々に展開し、その過程は思い入れや希望によって形作られていく。後になって不安定あるいは不誠実な関係だとわかるものでさえ、恋愛真っ只中のときには信じられないほど感情的に説得力があるように感じられることがある。そして関係が終わった後に初めて、その関係は本物ではなかったと気づく。

「偽りの愛」とは親密に見えるものの、安定した感情的な基盤を欠いている関係を表す言葉の1つだ。こうした関係は激しく、時にはすべてを飲み込むような感覚さえ抱かせることもある。だがどちらか一方、あるいは双方が微妙な気持ちを抱くことになる。この種の関係には後になって初めて気づくことが多い2つのパターンが繰り返し見られる。それは愛情が急速に深まるパターンと、愛情が特定の行動だけに紐づいているパターンだ。

1. 本物の愛は「ラブボミング」ではない

関係の始まりの段階で愛情が押し寄せる波のように溢れる恋愛関係もある。メッセージが絶え間なく届き、褒め言葉はまるで映画のセリフのように大げさだったりする。計画がすぐに立てられ、ときには数日以内に決まることもある。そこには強い切迫感がある。まるでその感情の激しさに追いつくために関係そのものを加速させなければならないかのように感じられる。

advertisement

こういうパターンは「ラブボミング」と呼ばれることが多い。2017年の研究ではラブボミングについて、交際初期における過剰なコミュニケーションのパターンで、心理的な影響力や支配力を得る手段として機能し得るものと定義している。研究の著者たちは、この激しさが関係における力関係を形成するために戦略的に利用されることが多いと指摘している。しかしラブボミングが特に陰湿なのは、受ける側がその激しさを深く気持ちを寄せられている証と解釈してしまいがちな点だ。

典型的な例は次のようなものがある。出会って1週間も経たないうちに相手は朝から晩までひっきりなしにメッセージを送り始める。「こんな気持ちになったのは初めて」と言い、将来の旅行計画について語り、ほぼ即座に「正式な関係」を持ち出す。相手がすぐに返信しないと「大丈夫?」と確認するメッセージを送ったり、関係が変わってしまうことへの不安をにじませたメッセージを送る。

付き合っているとこうした態度は非常に嬉しいものに感じられ、まるで電撃的な恋に落ちているように思える。その激しさは確信として解釈され、その確信は相性が良いことを意味すると受け止められる。感情の急激な高まりが何か特別で意味深いものが展開しているという印象を与える。

次ページ > 関係に一息つく余裕を

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事