経営・戦略

2026.06.06 18:00

創業100年の米鶏肉大手、3代目が売上1.47兆円・業界4位に伸ばす

Jammer Gene - stock.adobe.com

2010年入社の長男ライアン、次世代ブランドのフルムーンを育てる

2010年に入社したジムの長男ライアンは、この戦略を受け継ぎ、次世代ブランドの育成に力を注いできた。彼は、現在では米国最大級の高級ペット用おやつブランドとなったフルムーンを立ち上げた。同ブランドの年間売上高は推定1億ドル(約160億円)に上る。ライアンは、放牧鶏肉ブランドのパスチャーバードの買収も主導した。同ブランドの年間売上高はこの5年間で1000万ドル(約16億円)未満から、推定5000万ドル(約80億円)へと拡大した。

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現在47歳のライアンは、弟のクリスとともにパーデューのテレビCMにも出演している。彼は、物事を10年単位で考えるのが好きだという。「私は、派手な流行だからという理由で思いつきで行動したりはしない。意味のある変化を計画的に進めることが大切だと、強く信じている」。

マーケティングとEコマースを統括する42歳のクリスも、こう続ける。「我々は、これから消費の中心になっていく次の世代と同じ目線に立ち、彼らの信頼に値する存在でありたい。その信頼は、自分たちで勝ち取らなければならない」。

創業100年、6200軒の農家と取引する4代目

パーデュー家の事業が創業100年を超えた現在、4代目とその先の世代は多くの課題を抱えることになる。パーデュー・ファームズは現在、6200軒の穀物農家、1800軒の養鶏農家、600軒の養豚農家、85軒の畜牛農家と取引している。いずれの農家も、自分たちの労力に見合うだけの収入を得たいと考えている。

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ジムは、その思いをよく理解している。彼は、自らが食料を生産しながら、サプライチェーンの下流にいる別の事業者に利益を吸い上げられる感覚を味わってきたからだ。近所のシーフードレストラン兼卸業者にアサリを売り始めたとき、ジムは、相手が提示した1個28セント(約45円)の価格をそのまま受け入れた。ある日、そのレストランに入り、蒸しアサリ12個が17ドル(約2720円)で売られているのを見て初めて、その価格に疑問を持った。

ジムは頭の中で計算し、卸業者に電話をかけて、「この取引でずいぶん儲けている人がいる。でも、それは私ではない」と言った。彼は、自分がはした金で安く扱われていることをすぐに見抜く人間だ。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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