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2026.05.29 13:00

「長期的な成功をつかむ」人が共通して行う、2つの地味な習慣

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私たちは今、自己啓発に関するアドバイスが溢れかえっている時代を生きている。生産性向上システム、朝のルーティン、習慣の積み重ね、そして「ワークフローを最適化すれば手に入る」という考えに基づいたコンテンツ──。そのほとんどは、新たに加えるべきことに焦点を当てている。新しい儀式やツール、マインドセットなどだ。しかし、成功している人たちがひそかに手放そうとしないものについてはほとんど注目されていない。

心理学研究はいつも地味な結論にたどり着く。それは、長期的な成功を最も的確に予測する習慣は派手なものではないということだ。それは、やる気が低下し、改善のサイクルが滞っているような日でも人々が維持し続ける習慣だ。一言で言えばそれは「粘り強さ」だ。

特に2つの習慣は心理学の文献の中で驚くほどいつも指摘されている。どちらも並外れた才能や特別な環境を必要としない。だが、ますます希少になっているものが求められる。それは合理的な判断を超えて、あえて苦境に留まる覚悟だ。

習慣1:タスクを放棄せず退屈に耐える

高い成果を上げる人とそうでない人の違いは何かと聞けば、多くの人は「情熱」「意欲」「才能」などと答えるだろう。しかし心理学者に聞けばさほど刺激的ではない答えが返ってくることが多い。その答えとは「退屈な状態でも継続する能力」だ。

専門誌『Journal of Personality and Social Psychology』に2007年に掲載された画期的な6つの研究シリーズは「グリット(やり抜く力)」という概念を提唱した。これは長期的な目標に対する粘り強さと情熱と定義されている。

米国のアイビーリーグの学部生やウェストポイント陸軍士官学校の士官候補生、全米スペリング大会の参加者など、幅広い層においてやり抜く力はIQや才能を超えて成果を一貫して予測していた。最も注目を集めたのは、やり抜く力を有する人が才能に恵まれていたことではない。むしろ、物事が面白くなくなった後も継続して取り組み続ける傾向が強かったという点だった。

これは、心理学者が苦痛耐性と呼ぶものに関する研究と関連している。苦痛耐性とは退屈など不快な心理状態にあっても反射的に逃げ出そうとせずに耐える能力のことだ。専門誌『Mind, Brain, and Education』に2022年に掲載された研究では、苦痛耐性は重要な学業スキルとして機能することが明らかになった。というのも、真の専門性を身につけるには、やりがいも刺激も感じられないような長期間の作業がほぼ必ず伴うためだ。生まれ持った能力が同等であっても、そうした期間に耐えられる学生はそうでない学生よりも優れた成績を収める。

これが意味するところは直感に反する。最も生産的な人は必ずしも最もやる気のある人ではない。単に退屈を上手く過ごしているのだ。

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翻訳=溝口慈子

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